「鴻巣行ってくる!」から、今度は「鴻巣行ってみる?」(鴻巣:東編)
JR高崎線の鴻巣駅。
鴻巣市には、運転免許センターがあります。
「鴻巣行ってくる」は「免許センターに行ってくる」の意味で、埼玉県民にはお馴染みです。
埼玉県は雛人形の産地でも有名で、さいたま市岩槻区、越谷市、所沢市、そして「日本一高いピラミッドひな壇(高さ7m)」のある鴻巣市。
埼玉県「ぐるっと埼玉サイクルネットワーク構想」を掲げており、気軽にポタリングができます。
伝統や自然、ご当地グルメなど車のハンドルを自転車のハンドルに置きかえて、日本一が8つある鴻巣市を、ポタリングデートしましょう。
自転車の多さですぐにわかる、JR鴻巣駅東口の龍泉堂鈴木自転車パーキング。
入口にあるギャラリーを覗いてみると、木の温もりのほっこり。
ウッディークラフトデザイナー、鈴木龍泉氏の作品です。
こちらの店主でもあり、工房は駐輪場奥で作業をされています。とても親切に行きかた等を教えていただき、ありがとうございました。
早速、鴻巣駅の東側を行ってみましょう。
北埼玉郡川里町は2005年10月1日、鴻巣市に編入合併しました。旧川里地区名物「いがまんじゅう」はTV番組でもO.A.され、市内に数店舗あります。
迷いましたが、午前中に売り切れてしまうことがあると言われる旧川里の「福一」を目指して、ゆるやかにポタリングスタート!
鴻巣駅入口交差点を左折、鴻神社前交差点を右手へ進み新幹線の高架下をくぐります。
車窓からの風景、地上からの風景。
新幹線通過時間が合えば、新幹線との出会いがあります。
「本当にこの道で大丈夫?」と思う気持ちも過りますが、ガソリンスタントがある屈巣交差点を右折し、田畑を眺めながら直進すると団地や病院を横目にさらに、直進すると看板が出てきます。左折して数メートルで「福一」に到着。
地元のかたにも人気の和菓子屋さんのようで、女将さんとお客さんのワイワイとしたアットホームな雰囲気に心も和みます。
ご家族でされていることから、大量生産ではなく数に限りがあります。持った時には温かく、出来たてホヤホヤのいがまんじゅうです。その場ですぐにでも食べたくなりますが、お持ち帰りのお店なので、天気の良い日には、公園でのんびりと頬張りたいですね。
来た道を帰るだけでは面白くないので「埼玉県種苗センター」と矢印があるほうへ、ペダルをこいでみました。
目的地を目指すだけではなくその周辺を楽しむ感じに走っていくと、花卉園芸のビニールハウスが見えます。園芸好きなかたはハウスで何が作られているのか、興味があるのではないでしょうか。
川里コミュニティセンターと中学校の間を通り、新幹線の高架下を通っていないので、右折をしてみます。
埼玉県種苗センターの脇にある道は、農耕車優先道路です。
見通しがいいですね。
これからの季節へ土を耕し整えています。
晴耕雨読。
自然を相手に働く人の姿や、五感を使いながら移動していると、慌ただしい日々での尺度を少しゆるめてみるヒントがあるようにも感じます。
先には川里中央公園があります。
弁天池ではヘラブナ釣りを行うことができ、釣りを楽しんでみるのもいいですね。
「ドッグラン広場」なる看板が気になるので、行ってみました。
小型犬、中型犬、大型犬と柵でわかれています。
ちなみに、利用する際には事前に市へ届けることになっており、利用者条件は鴻巣市内在住で18歳以上の飼主であれば登録可です。
来た方向へ戻りつつ、鴻神社へ行ってみましょう。
駅から10分程のところにある鴻神社は、こうのとり伝説から安産祈願や子宝祈願に訪れる人が多い神社です。
簡単にお話すると、お供え物を怠ると災いをもたらす大きな樹がありました。ある日、この樹にコウノトリが飛んできて卵を産みましたが、大蛇が卵を狙って食べようとしているところ、こうのとりが大蛇を撃退させ、無事に卵を守りました。
この後、災いもなく穏やかに過ごせることができたので、こうのとりへの感謝とその木の下にお宮をつくり「鴻の宮」と名づけられました。
社殿の両脇には、樹齢500年以上の夫婦銀杏があります。
右が雌木、左が雄木です。
こちらは、雄木。
立派なご神木です。
雄木の脇には伝説から卵の形をした「こうのとりのたまごお守り」の納所があります。
多くのたまごたちに「健やかに育ってくださいね」と心で一声添えさせていただきました。
雌木の隣には、三狐(天狐・地狐・人狐)をまつる総銅造りのお宮の三狐稲荷神社。
ズルズルとしていた悪い習慣など悪い縁を断ち、人間関係や結婚など良い縁を結ぶご利益。思うだけではなく、行動に結びつくように切り離す強さも大切なのかもしれません。
これは、どのような木なのでしょう?
昔の人たちも、よくわからない木だったので「何の木じゃ?」から「何じゃもんじゃ?」と呼ばれるようになったとか。
和名では、ヒトツバタゴ。
白い雪が積もったかのように美しい花を咲かせ、日本において希少種のひとつ、絶滅危惧II類に指定されています。咲く時も楽しみですね。
鴻神社には、とても可愛いおみくじ「こうのとりみくじ」があります。
こうのとりが、どのようなことを運んでくれるでしょう。
おみくじを結ぶことは、縁を結ぶことにも通じます。
お相手との関係を願うだけではなく行動から時を重ね育むことは、ご縁を結ぶプロセスの一つを大切積み重ねてくださいね。
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