「鴻巣行ってくる!」から、今度は「鴻巣行ってみる?」(鴻巣:西編)
天気のよい日は、ペダルを漕ぐ足も軽く感じます。
鴻巣駅の東側から、今度は西側へ行ってみましょう。
東から西に行くには、埼玉県道27号東松山鴻巣線へ向かうべく心臓破りらしき陸橋を越えるか、高崎線の踏切待ちで緩やかに走るかの2通り。
面白さを加えようと同じ道ではなく、帰りに陸橋を通ってみました。自転車を加速させ陸橋を越えはじめると、途中で「しまった!」と思う気持ちに負けまいと熱くなります。自分に気合いです。
意外と高いです。思わず一息と、線路を眺めていました。
線路は続くよどこまでも。
では、日本一の川幅へ行ってみましょう。
運転免許センターのある鴻巣、歩行者と自転車道と整備されているので走りやすいです。
ちなみに、埼玉県には熊谷市内にある利根川自転車道、吉川市から三郷市内にある江戸川自転車道、川口市内の芝川自転車道、吉見町から川越市内にある荒川自転車道、東松山市内の比企自転車道、狭山市内の入間川自転車道、と6つの大規模自転車道があり、大規模自転車道の延長は178.8km。
北海道、静岡県、千葉県についで全国第4位(2012年10月現在)のことから、埼玉はポタリング推進県と言えます。
先に鴻巣の東側も走りお腹が空いてきたので、スタミナ補給に川幅へ向かう県道27号沿いの「手打ち 馬力屋」で食事をしました。
懐かしい風情ある平屋の店舗は、御座敷とテーブル席があり意外と広いです。混雑しているとどちらになるのかわかりませんので、靴下には注意しておいたほうがいいでしょう。
鴻巣では「日本一の川幅」を広めようと、ご当地グルメとして「川幅うどん」が登場!
川幅うどんの提供店は幟旗があるので、わかりやすいです。食べくらべも面白いのではないでしょうか。
鴨汁が美味しいお店なので、川幅鴨汁うどんにしました。川幅という名だけあって、蕎麦やうどんのゆで時間より多少の時間がかかります。
運ばれてきたうどんは、ダイナミックです。
平面とは聞いていましたが、きしめん超えだと言っても過言ではないでしょう。
幅と厚みがあります。
平たいままだと伝わらないので、鴨汁につけたところです。
箸で持ち上げてもずっしりと重みがあり、幅は4~5cm以上あるのではないでしょうか。見た目は少ないような気がしますが、噛みごたえがあってお腹がいっぱいになります。
力を蓄えたところで、先へ進みましょう。
鴻巣市地名の由来とされているコウノトリのマスコットキャラクター「ひなちゃん」と、特産品のいちごがモチーフになった「よしみん」の川幅コンビの標識アピール。
「よしみん」の2537の数字は、日本一の川幅アピール腹巻。気付いてあげると喜ぶと思います。埼玉県のマスコット「コバトン」も応援にかけつけたのか、後300mと指示。
300m走らせると鴻巣側にある、川幅日本一の大きな標柱です。
質問が多いのではないでしょうか。
川幅とはの説明が、標柱に貼ってありました。
気軽に乗り降りできるのはポタリングの醍醐味。
実際、どのような広さなのか高さがあるのか降りてみましょう。
昔ながらの谷津田風景を再びと、コウノトリのビオトープがありました。
生き物たちが集まってくるといいですね。
少し降りてきただけも、谷状になっていることが感じられます。
橋の上からみると、河川敷には田畑が広がっています。
左奥には、氷川神社があります。
普段は穏やかな荒川です。
台風等で増水した荒川が、上流から下流への洪水を防ぐためつくられました。
東日本大震災以降、住んでいる地などの歴史について調べた人も多いのではないでしょうか。洪水から守るために建てられた神社や、その土地にまつわる伝説など、先人の方々の声に耳を傾けて叡智を現代に活かす生きかたをと思います。
5月中旬頃からポピーが咲き、同じ時期に淡い紫色の麦なでしこも、一緒にみることができます。
2011.05.21の開花状況がありました。
橋の上や近くで花から川幅を眺めてみたり、春はポタリングデビューにはいい季節です。
御成橋を渡り切り先へ進めば、横穴古墳群や吉見いちごの産地吉見町です。
自転車を返しに龍泉堂鈴木自転車パーキングへ行くと、店主がにこやかに「おかえり。どうだった?」と笑顔でお出迎え。心もゆるやかな鴻巣ポタリングでした。
色々と巡ってきましたが、忘れていません。東側で購入した「一福」のいがまんじゅう。
包装紙に由来が書いてありました。
いがまんじゅうの由来
昔は今のように豊富に菓子など食べられない時代でした。
農家のお年よりの知恵で考えだした餅米、ササギ、小豆は自分の家で作られたもので小豆を煮あげ、ざるでこして餡を作ったものです。
これをもとに赤飯の中に手作りまんじゅうを入れて蒸しあげたものです。
赤飯を栗のいがのように見える所から現在いがまんじゅうの名が知れ渡ったものです。
田んぼが終わって一息ついた時、また夏祭り、秋祭り等に良く作って食べて、仕事の励みにもなったようです。一福のいがまんじゅうは材料を吟味し、創り上げた一品でございます。ご賞味いただければ幸いです。
帰路について一息、お茶と一緒にいただきました。
割ってみると、まんじゅうが赤飯に包まれているようです。
特に「一福」のいがまんじゅうは、手のひらサイズぐらいに大きくずっしりと重い。まんじゅうの餡の甘さと、赤飯の塩加減が最高です。
青空の下を一緒にペダルを漕ぎながら、四季を楽しみ美味しいものを味わい、ある遭遇したことで自然と話せる雰囲気にもなるのではと思います。譲りあったり、尊重し合えたり、共感できたり。
食べ過ぎたと思ったらあらためてジムに通うことなく、楽しみながらその場で心身共に消化できるプロセスは、ポタリングならではのデートです。
女性の服装などにも配慮して無理強いはせずに「ちょっと自転車に乗って行ってみようか!」と、気軽にポタリングしてみてください。
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