下町の最新鋭なプラネタリウムで、スターリーデートを楽しもう!
2010年6月13日に、小惑星探査機「はやぶさ」が地球へ帰還。リングの輪のように見えた2012年5月21日の金環日食や、部分月食に次回は105年後という金星の太陽面通過。特に2012年は天文ショーだったので、星空や宇宙に興味を持った人もいるのではないでしょうか。
押上のスマイルキッチン店主、京子さんと歩く「猫道散策」で、とても興味深い話を伺いました。興味があることに焦点を絞る楽しさもありますが、職業や年齢・性別関係なしに人が集う時、散策から様々な話へと広がり会話の化学反応が起こります。
天体に詳しいWさんが「葛飾のプラネタリウムは、すごいんです!」天体が好きな人にとっては、とても有名なプラネタリウムだとか。とても面白そうで、これを聞けば行くしかないでしょ。
最寄駅は、京成線お花茶屋駅です。
花畑があったり茶屋が多かったから、この駅名になったわけではありません。
八代将軍の徳川吉宗が鷹狩で訪れた時に腹痛を起し、茶屋の娘のお花さんが看病されて快気しました。よって、将軍より茶屋とお花で「お花茶屋」の名を賜ったとのこと。
北口付近には、女子バレーボールの強豪校「共栄学園」までの間「プロムナードおはな茶屋」とても懐かしい雰囲気の商店街です。
商店街散策も楽しめます。
お花茶屋駅より、線路に沿って青砥方面へ歩くと綺麗に整備された広い道に出ます。
亀有方面へ北上すると、道路の真ん中は公園がありました。
曳舟親水公園です。
来た道を振り返ってみましょう。
まだこの先もありそうです。
亀有から四つ木まで南北に約3kmある公園内には、水遊びができる場所が三か所。
わかりやすい説明もあります。
江戸時代後期の曳舟川は、舟に縄をかけて人や馬・牛が引いていた川が由来。
現在は埋め立てられていますが墨田区では曳舟川通りに、葛飾区では曳舟親水公園になっています。散策やジョギング等、気持ちよさそうですね。
さらに北上すると、都心で見られなくなった風景がありました。
田んぼエリアです。
お米を食べるだけではなくどのように作られ育っていくのか、知るきっかけになります。
その先、右側に上が丸い建物が「葛飾区郷土と天文の博物館」です。
入る前に、周囲を見渡してみることも楽しさの一つ。歩道へ視線を落としてみると細かい演出があります。
夜には瞬く、星座のリレーフです。
正面玄関右に、愛称名「ドームかつしか」の大きな丸いモニュメントがあります。
この形、特に理由はないのだとか。
左には、日時計です。
天気がよければ、時間を読んでみてください。
中に入り、右にある券売機で入館料とプラネタリウム観覧料を購入。エントランスには目を惹くものがあります。
床をみると、25万分の1の地図。
近くに置いてある赤と青のメガネをかけると、飛び出す地図です。
その奥には高さは3.2m、幅2mの大きな熊手があります。
農業の副業として、熊手を作っている人が多かったとのことです。
下から覗いてみると、迫力あります。
階段からも是非、みてください。
大きさに驚きます。
階段には葛飾区の花、花菖蒲が描かれています。
2階のフロアの、フーコーの振り子。
時計回りに揺れピンを倒すのですが、振り子は同じ方向に揺れているだけで動いてはいません。動いているのは、地球が自転しているのでそのように見えるようです。
映像がありましたので、わかりやすいかと思います。
ずっと見ていたくなりますね。
こちらの振り子は、長さが14mのワイヤーで吊るされた真鍮製の球直が径約38cm、質量約130kg。
大きさは3階階段からよくわかります。
2階には、水と共に歩んできた葛飾区の郷土展示室です。
葛西城の時代や昭和22年のキャサリン台風の映像等、とても貴重な資料があります。昭和の暮らしなど、これまでの生活環境を知るいい機会だと思います。
また、郷土展示室の大きな窓からは曳舟親水公園が目の前に、ソファが設置されているのゆったりできます。桜の季節は、桜並木を眺めることができる隠れた名所。ちなみに、この場所では飲食不可ですので了承ください。
2階から3階まで、宇宙のステンドグラスはとても美しい。
3階の右にはプラネタリウムへの入口、左が天文展示室です。
右へ入り目に飛び込んできたのが、レゴの小惑星探査機「はやぶさ」。
「はやぶさ」プロジェクトマネージャー、川口淳一郎氏も見にフィギュアでいらっしゃいます。是非、こちらの博物館はゆったりとご覧いただきたいと思います。
プラネタリウムの上映プログラムは、全てオリジナル。わかりやすく丁寧な説明は録音ではなく生解説だからこそ、今日の葛飾の夜空をはじめ飽きることなくプラネタリウムの中に観客と解説者との一体感が生まれます。
人の息づかいを感じながら見られる場所は、一緒に星空をみているかのようです。
上映の「MARS Explorer マーズ・エクスプローラー ~火星の大地をめぐる~」は、火星をリアルに感じることができます。
火星のスケールの大きさがわかるり、迫力のある映像です。葛飾区のプラネタリウム、最強すぎます。映像に乗せる音楽は星空とクラッシックがセットだと思われますが、かなりのこだわりがあるようで、ロックしていました。
随所にオリジナルで伝えたい、楽しみたい思いが伝わってくる素晴らしい内容です。
また、スカイツリーのソラマチ内にある「千葉工業大学東京スカイツリータウンキャンパス」に、火星探査船操縦シミュレーターがあります。
映像とシュミレーターから火星がより近く感じられるのではないでしょうか。
ちなみに、宇宙のあるお花茶屋駅から京成線青砥駅経由で、世界一高い自立式電波塔のスカイツリーがある押上まで約10分です。
映画は物語の流れと共に、感情も流れます。
プラネタリウムに映しだされる星たちは、そこにあるもの。
あるものが語るのではなく、そのものをみて人は何を感じるのでしょうか。
太古から宇宙までを体感するデートは、人の感性や可能性を思い出させてくれるのかもしれませんよ。
→ 葛飾柴又下町散策デート、人情味あれる寅さんへ会いに行こう。
→ 趣きある日本庭園で、一休みしませんか?@葛飾柴又「山本亭」