出来事は、お互いにインパクトを与えます。「夫を犬だと思えばいい」

何気なく本屋に行った時、視界に入ってくるタイトルがあります。
言葉に出していなくとも、深層にあるものなのかもしれません。たまには違うジャンルの棚を覗いていると、興味を引かれる本との面白い出会い。

手にしない本をあえて持って、パラパラっ。
仕事やプライベートにも応用できそうな内容なら、コミュニケーションに興味が注がれているのではないでしょか。

夫は犬だと思えばいい。」というタイトルは、賛否両論。
男性なら「何だ?」と首を傾げたり、読む前から何ともいえない気分の人もいれば、興味を持つ人もいます。まずは手にしてもらう、動機付けとなるタイトル。内容はインパクトの強いタイトルとは違い、夫婦(男女)意識改革のススメです。

著者は「はなまる学習会」 代表の高濱正伸氏。
学習塾には子どもの相談だけではなく、母親から様々な夫婦の相談も寄せられます。その中で、夫婦の形がみえてくるようです。

夫婦生活で浮かび上がる問題から、不安に結婚生活を煽るわけではありません。
結婚を意識して異性と出会う婚活をしているからこそ予め、互いの違いに気づける場面に直面していると言えるのではないでしょうか。

本来なら異性というのはまったく違うものなんだということを痛感してから結婚生活をスタートしなければいけないのに、そうしなかった。そこから先はお互いがイマジネーションで補う必要があるのに、そこに思い至ってない。
「ああ、今、彼はこういうことをしてほしいのかな」と思って歩み寄るしかないのに、「これは自分が思う夫像じゃない」と切って捨てる。お父さんも「なぜ今、彼女は怒っているのかな」と考えて、相手を分かろうとするしかないのに、「これは自分が思う妻じゃない」と切って捨てる。切って捨てることばかり上手になって、お互いに「あり得ないよね」などと言い合っています。
異性という大きな壁の前で、なす術がない状態になっているのです。

Part2「うまくいかない結婚後」立ちはだかる異性の壁より

見合後の話ですが、相手の嫌なところを挙げてもらうとスラスラと言えるのに、好感を聞くと無口になります。「ピンとこない」「合わないと思う」「わからない」とバッサリ切り捨ててしまうのです。

白と黒の間には、グレーの中間色があります。
グレーな気持ちの時は「わからないから、相手を知ろうとする思いを得るチャンス」と言えます。明確な気持ちは後ほどです。譲れない条件はもとより、歩み寄ったけれども難しかった体験は、一つの出会いにおいて前向きな反省と課題へ、少し沈んだ気持ちを押し上げてくれます。

状況が変わったことで、段取りが狂ってしまうこともあるでしょう。
その場ではアクシデントやトラブルに見舞われるも思考を変えると、ちょっとしたハプニングもチャンスです。

取り繕うとしている姿と、誠実に取り組んでいる姿勢とでは雰囲気から伝わるものあるでしょう。互いの距離感はありますが、表面的で無難な感じのままでは、友達同士のようなもの。それでは「いい人なんだけれど」止まりです。

出来事は、互いにインパクトを与えます。
何かが起きた時、その人の素が見えます。
素が見えた時、互いに自分の素の顔が出ます。

出来事や相手の素顔を、どのように受けとめるかは個々です。
笑いながら乗りきったり、一緒に考えようとする2人なら、力を合わせてやっていけるような気がします。

※参考記事(2013/02/08 「朝日新聞デジタル|子育てより)
熱血指導ぶりが話題 高濱正伸さん講演「子育て塾」




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