あなたの涙には意味があります。「大統領の執事の涙」

趣味が映画鑑賞。
お見合や出会った時、これまでに観た映画の話で盛り上がるのではないでしょうか。

今、観たい映画は何ですか?

以前にもお伝えしたお見合で3つNGな話、宗教、政治、スポーツと言われます。
2014年ソチ冬季オリンピックの旬な話題ならまだしも、互いにお気に入りのチームがあるなら、注意が必要です。
熱くなりすぎて互いの友好的関係より、敵対心になりそうな人は心がけていたほうがいいと思います。

さて、婚活映画デートに「大統領の執事の涙」をご紹介します。
お見合で3つNGな話の一つと思われますが、家族の物語でもあります。

あなたの涙には意味があります。映画「大統領の執事の涙」

7人の歴代大統領に仕えた黒人執事の実話に基づいた映画。
主人公セシル・ゲインズは幼い頃に父親をある事件で亡くしました。

映画の冒頭に出てくる言葉があります。

闇は、闇で追い払うことはできない。
光だけがそれを可能にする。
憎しみは憎しみで追い払うことはできない。
愛だけがそれを可能にする。

キング牧師

セシルは、恵まれた環境で育ったわけではありません。大統領の執事になるまでには、壮絶な体験がありました。執事になってからもです。
その場所にたどり着いたからゴールではなく、その先を切り拓いていくために行動で示す力強さは、当時の歴史的背景からも察することができます。

黙っているわけではなく、給料や昇給について上司に直談判しますが、伝えることは伝える。感情的になりそうな場面でも、執事としての心構えと仕事に対する誇りを感じます。

■場を読むことは、相手を察すること

あることをきっかけに、努力に努力を重ね見習い高級ホテルのボーイから大統領の執事になったセシル。執事の心得から、存在感を出さず空気のような存在で仕事をします。
大統領が思わず本音をポロリと言えてしまう関係として、セシルに信頼を寄せるまでには忠実、実直、誠実さの積み重ねがあってこそです。

婚活では「空気を読め」と言われ、存在感は出さないとなりません。

自分が楽しいと思う時は、相手も楽しいと思いがちです。少し考察してみると「自分の想いを察してくれている」からこそ、心地よく自分は感じているのではないでしょうか。

相手からの「気配り」を感じたのなら、自らも「気配り」をしてみることで、互いが気持ちを重んじている配慮を感じることができます。

「あまり気を使わないで、大丈夫ですよ」
「気を使わせてしまっていませんか?」
「ざっくばらんに話しましょう」

マニュアル的でなく、心から相手を尊重し大切に思って出てくる言葉は、柔らかな雰囲気に変えられる魔法だと言えます。

■夫婦、家族、仕事、そして愛

映画では、夫婦や家族の関係についても描かれています。
セシルの妻、グロリアは夫とのすれ違いにアルコールを手にするようになり、長男ルイスはセシルの仕事に反感を抱き、疑問に感じていたことから反政府運動に没頭。
次男チャーリーは、ベトナム戦争に志願します。

お酒は楽しく美味しく飲みたいものです。
グロリアとセシルの関係は、お酒の量に反映されていきます。彼女はどのような思いで過ごしていたのでしょうか。二人なのに一人だと感じたり、社会的背景からの疎外感や孤独感に苛まれていたのかもしれません。
ルイスは、父が子供の頃に受けた思いを知ることはありません。

お酒を嗜む人は、まつわるエピソードもあることでしょう。後の反省から、今では飲み方をあらためているのであれば昔懐かしい話の一つ。
過去の軋轢や、逃げずに取り組んでいたこと、乗りこえてきたからこそわかった想いなど、自分の言葉で語れる時は、自分の中で折り合いをつけられたのではないかと思います。

人に、歴史あり。
土地に、歴史あり。

これまでの人生の歩みを知ることは、相手を尊敬し尊重する想いが関係を育みます。

キング牧師が、ルイスに執事という職業について語る場面では、ハッとさせられます。
相手の何を、あなたは見ているのでしょうか?
夫婦や家族のありかたを、あなたはどのように描き考えているのでしょうか?
仕事への取組み方や、職場や社会とのつながりに、何を感じ、将来に何を描いているのでしょうか?

根底にあるものには、奥深い物語があります。
この映画を通じて、多くを語らってみることをおすすめします。




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