心もほっこり、温暖な伊豆でデートをしよう。(河津編)
よく「何回目に何の話を切り出したらいいか?」と質問がありますが、会う回数が問題なのではありません。相手にもライバルがいると思うと、自ら先手に出ることを考えたり、会っている「今」に焦点を合わせるのではないでしょうか。
数えている間に、タイミングがズレてしまったり逃してしまうことのないようにしたいものです。
思いきったデートもその一つ。
お互いに楽しめるように、相手の趣味嗜好を知ることが肝心です。
例えば、女性を誘いドライブに出かけました。自分の趣味がドライブだったから得意気になっていたのですが、実は彼女は車が苦手だったようです。
苦手なら言わないのが悪いというより、彼女なりに努力する思いはあったのはないでしょうか。好きなことは聞きやすいのですが、苦手なこともお互いに話せる雰囲気も大切だと言えます。
さて丸一日、思う存分遊ぶと決めたらどこへ行きますか?
電車なら気分を一転させ、京から約2時間30分、横浜からは約2時間。
静岡唯一の離島、初島からもう少し南へ、早咲きの桜を愛でるプランはいかがでしょう。
伊豆と言えば定番の「踊り子号」そして「スーパービュー踊り子」や1周年を迎えた成田エクスプレスのE259系車両「マリンエクスプレス踊り子」、伊豆急行の車両「アルファ・リゾート21」でお出かけ。
東京駅で、全国の駅弁が集結している「駅弁屋 祭」でお気に入りの駅弁を購入して電車旅ならでは。思い出の味を選んでみるのも楽しいものです。
2種類を味わえる贅沢な東華軒の「炙り金目鯛と小鯵押寿司 」にしました。
電車は熱海を過ぎ、伊豆半島の東海岸沿いを走るので海を近く感じます。
初島はもちろん、近くに伊豆大島や利島などを車窓から眺めることができます。
伊豆急行「河津駅」駅前から河津桜がお出迎え。
2月の週末に何度か関東地方に雪が降りましたが河津町内に雪は降らず、山のほうは積もっていたといいます。昔は、天城峠は命がけの旅路だったことでしょう。
駅に置いてあるパンフレットを片手に、駅前の横断歩道を渡り、線路沿いを歩き河津川へ行ってみましょう。出店が立ち並び楽しいです。
2月中旬では開花が遅くこれからという感じでしたが、3月1日現在は町内の桜は満開に近いとのことです。
まずは、海側に行ってみました。
温泉タンクが見えたら左に歩くと、赤い橋の「館橋」です。
河津浜海岸方面を望むと、奥には「浜橋」と河津桜と土手には菜の花が咲いています。
案内図もあるので、安心です。
河津川沿いに、菜の花ロードがあります。
名木と桜並木を合わせると約8000本の河津桜が咲き誇ります。
ピンク色の河津桜と、黄色の菜の花のコントラストが春を感じます。
河津川沿いに全長4kmの桜並木散策で、自然満喫はいかが。
途中「来宮橋」から見える河津中学校方面へ歩き、田畑をくねりながら進むと「私有地に入らないでください」と看板があります。マナーを守って観光しましょう。
来宮神社の鳥居が見えます。
余談ですが、樋口直哉の青春小説「大人ドロップ」が映画化。
来宮神社など、伊豆急行沿線が全面ロケ地となっているので、2014年4月4日公開の映画鑑賞後、ロケ地巡りとしても楽しめます。
是非とも訪れていただきたいのは、入口にも巨木がありますが社殿の左奥にある国の指定天然記念物「杉鉾別命神社のクス」は圧巻です。
樹齢推定1000年以上、高さ24m。
河津には、江戸時代から明治時代中頃まで「河津七抱七楠(ななかかえななくす)」と呼ばれる7つの楠の巨木があったそうです。その中で現在存在している唯一の巨木です。
お酒が好きな杉鉾別命が、飲んで居眠りしていたら火事が起こり、たくさんの小鳥たちが火を消してくれた言伝えがあります。この神社の氏子は毎年12月18日から23日まで、お酒を飲まない、鳥肉や卵も食べないという「鳥精進・酒精進」風習があり、怠ると火事になるといわれています。
2014年の「河津桜まつり」は2月5日から3月10日まで。
桜は満開になったら数日で散るイメージですが、河津桜は満開になってからも1週間から10日ぐらい満開を維持しているとか。
今年は天候の乱れもありましたから、開花情報をチェックしてみることをおすすめします。
伊豆といえば「わさび」です。
わさびは、刺身など添えられる脇役ですが、ここ河津では主役。
2013年7月24日放送されたドラマ「孤独のグルメ Season3」に登場した「わさび丼」は、大人気。わさびと言えば、茎を焼酎に入れ「わさび焼酎」にしたり、葉は天麩羅に。すりおろしたわさびは、ソフトクリームに添え生わさびソフトは絶品です。
生わさびは、すりおろしている爽やかな香りといいと、辛いだけでなく甘みを感じます。
刺身で食べた後、残ったわさびをご飯でいただきました。
温かいご飯の上に鰹節をふりかけ、すりおろしたわさびをのせ、醤油をかけ、かきまぜていただきます。
わさびは、笑いながらすれと言われます。適度な力加減できめ細かくすりおろし、美味しくなるとか。力任せや不機嫌さですると、粗くなり風味は落ちるようです。
美味しいわさびと海の幸を静岡で満喫するプランも、楽しそうですね。
デートは、二人の思い出の地をつくります。
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