婚活フィロソフィーを持って活動しよう。「科学者という仕事」

「銀行の常識は世間の非常識」という言葉があるように、自分の置かれている場所を全ての基準として考えると、他者との不一致に目がいってしまうものです。

結婚なら医師と結婚したい女性がいる一方で、身内に医療関係者がいて大変さを知っているからこそあえて選ばない。「理解している」と「知っている」では心持も違ってきます。様々なことに目を向けてみることを、婚活ではご提案しています。

本もその一つ。
新たな万能細胞「STAP細胞」について、様々な報道がされていますが、科学者・研究者はどのような仕事をするのでしょうか?

興味を持たれた人におすすめしたい「科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか」です。

婚活フィロソフィーを持って活動しよう。「科学者という仕事」

著者の酒井邦嘉氏は、言語脳科学者。
科学者としての姿をはじめ見識、見解をわかりやすく書かれています。
「このような本に、早く出会っていればよかった」と思う人もいることでしょう。読み進めるととても興味深くワクワク、引き込まれます。

アインシュタインをはじめニュートン、ダーウィン、湯川秀樹、朝永振一郎などの科学者から相田みつを、カリスマバイヤーの藤巻幸夫氏の言葉など、心に残る名言・格言は仕事に対する取組みのヒントにもなります。科学者らしく引用文献も明確に記載されおり、話の筋道や、考え方、伝える力など、論理的に考えたい人にもおすすめです。

■論理的?それとも理屈っぽい?

専門的な本というより、自然と自分の仕事やプライベートなどに置きかえて読んでいるような内容です。心に落ちる場面では、思わず過去の経験が浮かんでしまいます。

では、「研究」を「婚活」や「仕事」などに置きかえて、読んでみてください。

「どのように研究するか」は、言い換えれば模倣の段階である。そして、「何を研究するか」は、創造の段階に対応する。すでに述べたように、この順番が大切だ。「一に模倣、二に創造」である。
幅広く科学の知識を吸収し、研究の仕方や考え方を確実に模倣した上で、専門的な分野で創造的な研究に進むことが望ましい。ただし、模倣するにしても、受け身になって情報に触れるだけでは身につかない。自分で吸収しやすいようにかみ砕く必要がある。そのためには、自分なりに考えなくてはならない。

第2章「模倣から創造へ―科学に王道なし」 より

何かをする上で、手さぐりよりも真似からはじめたほうが早いと言います。
中には真似からより少し時間がかかるかもしれませんが、動きながら自分で考えて身にしていくタイプも、それはそれでアリです。
例えば、エスコートや会話などセミナーやレクチャーを受ける機会があっても、婚活の場面で活かせるかどうかではないでしょうか。機会を作っても、話を聞いたことで満足したり、知識として自分の心の棚に置いておくだけではもったいないのです。

最初は真似からでもいいのですが、相手は生身の人。
似たような場面が続き、友人なり結婚相談所でもアドバイスがあったのではないでしょうか。相手の良さを知るよりも理想の人に出会えない婚活に苛立ち、当時は理屈っぽく反論していたのかもしれません。

真似の枠から一歩出た臨機応変さの「オリジナル」に移行できた時、結婚への道のりが加速します。

時を経て、スルーしていた言葉を伝えられた時「前に同じようなことを言われました」とハッと思いだしたような顔は、腑に落ちた瞬間。笑顔だと思ったら不安になったり心配になったり、あなたと同様に感情の波はつきものです。

■活動意識をしっかりと持つ

やらされている感があると、動きが鈍くなります。
結婚相談所を渡り歩く人の中には、カウンセラーとの相性が良くなかった等の理由もあるのでしょう。しかし、入会時にしっかりと話せる人かどうか確認していても相性ウンヌンは建前で、理想よりも遠い婚活だったのかもしれません。まずは、本当に心から望むことなどの「洗いだし」をしてみましょう。

結婚相談所の婚活において休む期限を決めるならまだしも、無期限にして次第と幽霊会員になるくらいなら、心機一転で活動を新たにしたい「前向きな」退会はありです。ただし、これまでにアドバイスがあったのなら、一度は聞き入れて今の場所で活動してからでも退会は遅くありません。これまでの活動内容をわかっている人がいる人や場所は、貴重な存在です。
当会では相談所の移籍相談の際、これまでの活動内容を踏まえつつ、安易な退会はおすすめしません。

水を飲むことと考えることの間には、重要な共通点がある。カハールの言葉にある、「全く自発的に」という言葉がポイントだ。水は飲みたいから飲むように、考えたいから考え、研究するのである。言い換えれば、研究は本来水を飲むように、自発的に、そして主体的に行うものなのである。他人が外から動機づけを与えることも失わせることもできないわけだ。

第7章「研究と教育のディレンマ―研究者を育む」より

いずれ結婚したいの「いずれ」の期間が付き合って3~4年の感覚で、友達のような出会いを求めているなら結婚相談所での婚活は場違いです。
1年以内に結婚したい人と出会ったなら、話もトントン拍子に進むことは目に見えています。その間に、何となくとか気持ちにブレがあれば、いいお話も悩みに変わることでしょう。

1年以内など交際期間が短いのは、互いに「今」と想うタイミングが似ている人との出会いがあるのが、結婚相談所の特徴です。早く結婚したいと希望するのなら、結婚相談所も活動する場所ひとつです。

■不思議は好奇心の入口

理想とする結婚相手の条件を羅列していましたが、出会う中で、本音で本気で考え行動した結果、羅列した内容とは全く異なる人とゴールイン。

突拍子もないと思っていたことは、意外性だったりします。

自分自身の意外な発見から心の枠が外れるプロセスは、周囲の人々以外の意外な人と出会う機会がある婚活ならでは。今後の人生において心の血や肉になる軸を手に入れたのだと思います。

不思議だと思うことの核心は、意外性にある。常識からはずれること、予想を裏切ることである。意外性が小さければアッと一瞬驚くだけで終わってしまう。意外性が大きければ、すぐに説明が思い浮かばないから不思議さが持続し、研究の動機となる。
意外性のないところに発見的な価値はない。論理的にかんたんに予想できることが正しいと裏づけたところで、新しいことは分からない。科学における革命とは、常識をくつがえすこと、定説を打ち破ることである。つまり、意外性のある論理の飛躍こそが科学の原動力なのだ。

第4章「研究のセンス―不思議への挑戦」より

自分の未知なる世界に、性別や年齢に関係ありません。
「好奇心」を眠らせていませんか?

学生や教育者のみならず、是非手に取っていただきたい内容で盛り沢山の一冊です。




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