上野の森デート、隠れた老舗甘味処「新鶯亭」で一服しよう。
暦の処暑を過ぎると、残暑の厳しさから秋の気配。
猛暑の30℃に身体が慣れているので、5℃下がっただけでも肌寒さを感じますが、心身共にクールダウンしていきましょう。
暑すぎずもない季節の移り変わりは、感性が伝わるデートに食も加えて、感覚を共有するデートプランを立ててみることをおすすめします。
■江戸の和スイーツ、東京三大団子を食してみよう。
例えば、東京三大団子は向島の「言問団子」、日暮里の「羽二重団子」。
あと一つは、上野にある「鶯団子」と言われています。
上野公園内にあるのですが、意外と素通りしている人もいるのではないでしょうか。
上野東照宮の脇にある「東照宮第一売店」の隣に少し置くめいた場所にあります。
大正4年(1915年)創業の老舗甘味処、和の佇まい「新鶯亭」です。
上野動物園の表門、入口横にあるパンダ焼き屋の「桜木亭」と、反対側に昭和な雰囲気漂う「上野こども遊園地」がある道の奥に見えます。
上野東照宮からは表参道の大石鳥居と水舎門の間、右手に看板があります。
表参道の石段は数段ですが、あらためてここから見ると東照宮は少し高い所にあるのがわかります。
土の感覚を味わいたいなら、この道もおすすめです。
ハイヒールなら舗装された道のほうがいいと思います。
上野で美術館や博物館デートで歩き疲れたなら、和の雰囲気ある茶屋で一休みしましょう。
店内のテーブルはとても広く、落ち着ける時間が流れています。
上野にいることを忘れてしまうぐらいです。
メニューは各テーブルにありますが、手書きの説明は味があります。寒い日は、おでんもいいですね。
会計は、品物と引き換えシステムです。
夏は期間限定「氷宇治」がおすすめ。
蜜がかかっていたりトッピングがあるかき氷ではなく、シンプル。
抹茶あんと白みつは下にあって、上品な甘さが口に広がります。
食べ進めると隠れていたモノを見つけたときの感覚はワクワク。
大人心も子供心もくすぐる宝探しのようです。
縁側もあるので、天気のいい日に心地よい風を感じながら頂くのもいいですね。
注文を受けてから作る東京三大団子「鶯団子」ははずせません。
右から抹茶あん、白あん、小豆あんの3種類セット。
本当にあんは滑らかで、団子は木製の楊枝(黒文字)で切るとやわらかが手に伝わり、作りたての団子の美味しさを味わえます。
作りたてが美味しいとのことですが、持ち帰り用もあります。添加物を一切使っていないので、今日中にお召し上がりいただける人へのお土産にいかが。
■互いにもてなす心は、思いやる心を育みます
余談ですが、和菓子に添えられている「黒文字」は、クロモジという木の枝を削って作られた楊枝です。使う前にあらかじめ水に浸し、お菓子を出す時に軽く拭きます。
濡らして黒文字の色と香りを引き立てることもありますが、あんがつかないよう、皮やもちが切りやすいようにとの配慮とのことです。
和菓子を出すまでの準備や、おもてなしの心。
日本の奥ゆかしさを感じます。
配慮といえば、エスコートと言わんばかりではなく、お互いに「おもてなし」の心を持ったデートをしていますか?
思いやりを持って相手に接している婚活をしているのか、自分へ確認をしてみましょう。
互いに表面的な付き合いには、奥深さに踏み込む余地があり。
さらには、改善する課題もわかりクリアできるなら二人の関係性も変わっていきます。
また、デートは日常の場面であっても日々の慌ただしい雰囲気から少しでも切り離せられるような場所をセッティングしましょう。
他に気を取られずに、二人が出会っている時間を大切に過ごせたなら、メールや電話の回数も次第に増えていくはずです。
回数にこだわらず、時間を大切にする人は、相手の時間も大切に扱っているのがわかると心の距離は縮まります。
また会いたい。
もっと話がしたい。
あなたを知りたい。
慌ただしく巡るデートプランにならないよう詰め込み過ぎず、短い時だからこそ時間を意識して濃密に過ごしてみてください。
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→ 江戸デートで、これを見ずして結構と言うなかれ。(上野東照宮:後編)
→ 婚活デートの振り幅から、心の振れ幅を感じよう。@東照宮第一売店