夏バテに婚活バテに喝!頭にお灸を据えて乗りきろう。
夏の暑さは、身体に堪えます。
暑さに耐えきれず体調を崩してしまう人や、女性は冷房による冷えなどもあります。
体調を崩してしまった時は、婚活について上手くいかないと停滞気味だと考えてしまうのではないでしょうか。交際中であっても、体調の悪さから積極的になれなかったりと悩みはつきものです。
いつもと同じようなデートプランから、少し違ったデートをしませんか?
■暑気払いデートのススメ
土用の丑の日といえば、鰻を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
旬な食材を味わうデートも粋なものです。
江戸情緒を感じながら鰌に舌鼓や「吉川に来て、なまず、うなぎ食わずなかれ」といわれたほど、歴史上の人物も食されていたと言われている鯰を食べてみるのもいいかもしれません。
旬な食材には注目するけれど、年中行事を遠ざけてしまってはもったいない話。
年中行事は子供がうまれてからというより、日頃から大切に過ごしてみると、心の余裕から相手にかける言葉も出てくるのではないでしょうか。
暑い夏を乗りきるために、暑気払いや納涼会風なデートは盛り上がります。
今回は、あくまでも宗教宗派に関係なく、昔から伝わる行事から、暑気払いを体験してみましょう。
■伝統行事の暑気払いとは
あじさいの咲く頃、「酉の寺 長國寺」で開催された「いきいきあじさい祭」に参加しました。
浅草の酉の市で有名な鷲神社の隣のお寺です。
神仏分離令で寺社を分けられ、長國寺に安置されている「鷲妙見大菩薩」(わしみょうけんだいぼさつ)のご開帳日に多くの人が参詣に訪れました。門前が立つようになったのが酉の市発祥と言われ、江戸時代から「おとりさま」と呼ばれ親しまれています。
6月はあじさいが似合います。
こんなに種類があったのか!と思うほど、まさにあじさいの図鑑です。
江戸時代に開催していた行事「ほうろく灸」を復活させ、今回で12回目になります。
夏の炎天下に戦場に向かっていた武田信玄が、暑さで体調を崩した時に兜の上から灸を据えたところ、頭痛が治り体調がよくなった事が由来のひとつと言われています。
受付を済ませ、名前を呼ばれた順番に祈祷を受ける本堂へ向かいます。
手渡される物は、素焼きの皿に呪文を書いたほうろくと呪文の書いた紙です。
お盆の迎え火・送り火に麻がらを焚く地域があるので、ほうろく皿に見覚えのある人もいるのではないでしょうか。
さて、ほうろく皿の内側に紙を入れて頭に乗せると、もぐさが置かれ火がつけらます。
頭のてっぺんにあるツボ(百会)にお灸を据え、無病息災、身体健全を祈願します。
自律神経と直結している重要なツボの百会を刺激すると、頭痛・目の疲れ・抜け毛・肌荒れなどに効果があるといいます。
僧侶がお経を読み終えた後は、内側に入れた紙で膝や肩などの悪い部分を撫でてご利益を願います。時間は約15分ぐらいです。
祈祷後は、可愛らしいあじさい守りと木札を受け取り、2階の宮殿で暑気あたりを封じてくれる薬膳きゅうり汁をいただきました。
薬膳きゅうりを、昆布と椎茸だけの精進だしで炊いたお吸い物です。
熱いですが、とても優しい味がしました。
お灸は、体調を整えて、リフレッシュしたい暑い夏を乗り切るにはぴったりです。
例えば、神楽坂まつりの第一部「ほおずき市」では善国寺において、ほうろく灸が行われます。他の寺院でも行っておりますので、気になるかたは「ほうろく灸」で検索してみてください。
お灸のプレゼントもありますが、一緒に体験してみてはいいかがでしょうか。
→ [鰻]旬な食材で婚活食事デートをしよう@さいたま市「山家本店」
→ [鰻]江戸散策デート、老舗でうなぎを食べよう。@浅草「うなぎ小柳」
→ [鰌]江戸散策デートで、江戸庶民の味を堪能しよう。@駒形どぜう
→ [鰌]明治創業のどぜうの味を堪能しよう。@どぜう飯田屋
→ [鯰]あえて地方色を活かした婚活のススメ。(なまずの里:前編)