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女性のみなさん、身体大切にしていますか?

結婚相談所という場所から日常のことを伺う時に、お尋ねすることがあります。

身体を労わっていますか?

仕事で忙しいことはわかりますし、仕事が好きなことはわかります。
しかし、身体を壊してしまっては何もできません。
会社では健康診断、会社以外のかたは市区町村で行われる健康診断がありますが、強制的に行うように言われているわけではないので、意識をしていないと期限が過ぎてしまいます。
また検査後、再検査であっても忙しさを理由に「また後で」と、来年に持ち越しをしてしまう人もいらっしゃるのではないかと思います。

特に生殖器(婦人科)はデリケートですから、足が遠のいてしまいがちです。
そこで、結婚を意識した機会に少し考えていただけますようお伝えしています。

結婚を考えていたら、おのずと子供のことも考えることと思いますが、あなたの身体をあなたが、どれだけわかっているのでしょう。
あなたの存在はこの世では一人で、変わりは誰もいません。

ここでは不安を煽るようなことではなく、あなたの今と、これからにもう少し光を当てていただきたい気持ちで、書かせていただきます。

「世界対がんデー」東京大学本郷キャンパスの安田講堂へ講演を聞きにいきました。

昨日、2月4日は「世界対がんデー」として東京大学本郷キャンパスの安田講堂にて世界対がんデー公開シンポジウム「子宮頸がん征圧を目指して」が開催されました。

国際対がん連合(UICC)ってご存知でしょうか?

世界各地の対がん協会、がんセンター、がん研究所、学会など320の組織ががん制圧を目指して集結している、世界を結ぶNGOのことです。
このような組織があること自体、医療関係者ならまだしも、一般の人は知りえないことなのかもしれません。

今回、日本開催の第一回目として 「子宮頸がんは予防できる」 がテーマでした。

子宮頸がんの要因としてこれまでは「性体験が多い人、多数の人とセックスをしている、初体験が早い人」と伝えられていました。しかし、これは偏見であって誤解です。

 子宮頸がんは、ヒト・パピローマウイルス(HPV)という、とてもありふれたウイルスの感染によって引き起こされます。
HPVは、セックスの経験があれば誰でも感染する可能性があるウイルスで、女性の約8割が50歳までに感染を経験するといわれています。
つまり、HPVの感染のそのものはごく自然なことで、決して特別なものではありません。
特に性活動が活発な若い年代は感染の危険が多いと考えられています。
子宮頸がん予防の会  冊子より一部引用

HPVに感染した人の全てが子宮頸がんになるわけではなく、自分の免疫力で体内から排除していていたことであり、身体がやってくれていたのです。
しかし、疲れやすい等から免疫力も少し低下や、ストレスに苛まれたりタバコを吸っている等と危険因子があることは否めません。

あなたが意識をしていなくとも、身体はあなたの命を頑張って守ろうとしてくれていることから、もう少し女性性も大切に、愛おしく感じながら過ごされることもいいのではないでしょうか。

子宮頸がんの検診は30歳以上が対象でしたが、発症年齢が若年化してきたことから、平成17年より子宮がん検診の対象年齢が20歳に引き下げられました。

子宮頸がんの最初に行う細胞診と、HPV検査は別なものだと認識してください。

  • 細胞診…頸部に異常細胞があるかどうかを調べる検査…保険適用
  • HPV検査は、子宮頸がんの原因のウイルスの型を調べる検査…保険適用外(全額自己負担)

細胞診とHPV検査を併用することで、精度の高い検診だと言われます。

医師が採取したほうが確実だと思いますが、セルフチェックで「HPV郵送検査」があることを知り、折角ですので試みました。
(HPV郵送検査事業は各地域の医療機関とNPO法人子宮頸がんを考える市民の会で共同運営されています。)

セルフチェックで「HPV郵送検査」ができます。

ネットで申し込みをして、代金引換郵便払いまたはクレジット決済後、約1週間ぐらいに到着します。

検査キット内容は、下記の通りです。

  • 採取用綿棒
  • 綿棒を入れるプラスチック容器
  • 容器に貼るシールがついている結果照会用本人IDカード
  • 検査依頼書
  • 返送用封筒
  • 取扱説明書

セルフチェックとして「HPV郵送検査」が受けられます。

採取した綿棒をプラスチック容器に入るぐらいに切り、プラスチック容器にIDシールを貼って、検査依頼書に記入し、返信用封筒に入れて投函します。
結果は約7~10日ぐらいでパソコン、携帯からアクセスすることができます。

綿棒は画像の通り長いですし、タンポンのようにグッと奥にまで入れたくなりますが、
この検査は頸部(子宮の入口)ですので、摂取時は落ち着いて説明書に書かれている通りに行いましょう。

2008年は日本中がノーベル賞受賞で喜びにわきました。
物理学賞は、南部陽一郎博士、小林誠博士、益川敏英博士。化学賞は下村脩博士です。

生理学医学賞は、HPVを発見したドイツのハラルド・ツア・ハウゼン博士が受賞されました。
子宮頸がんとHPVの関係がわかったことから、オーストラリア・クイーンズランド大学のイアン・フレイザー教授が予防ワクチンの開発をされましたが、日本では現在、
承認申請をしていますが未承認です。

一瞬、「治療しなくてもワクチンがあれば大丈夫じゃないか」と思いましたが、話を伺うとこのワクチンは子宮頸がんの予防接種ですので、最も効果的なのは性交渉前の(一度もセックスをしていない)女子ということでした。

ワクチンを接種したらか大丈夫なことではなく、予防するためのワクチンだということを認識しておかなければなりません。
一度でもセックス体験者であれば、これまで通り検診フォローアップになります。
検診を一度すれば大丈夫だと安易に思わず、検診は一度ではなく継続的なものですので忘れないでください。

詳しくは、特定非営利活動法人 子宮頸がんを考える市民の会が運営されている
「オレンジクローバーキャンペーン」 サイトをご一読ください。

上記にも書きましたが、パートナーが一人しかいないといっても、これまで一度でもセックスをしたことがあるなら感染していないわけではありません。また、免疫力によって自然と身体から排出されていきますが、完全に排出されているのかは確認のしようがありません。

女性の死亡原因は、乳がん、子宮がんと言われています。

子宮頸がんの原因となるHPVはセックスをした男性も感染していることでもあり、保有していても実感というか、自覚がないのではと思います。
HPVの発症先について犯人探しをするような思考からは、体力も気力も消耗させます。
愛している女性の身体について男性も考えてみることもパートナーと共に歩むことの一つとななることから、女性の身体の変化や、体調などにも気づける男性で、パートナーでいていただきたいと思います。

あなたは、愛しい人です。
これからも、元気にいつまでも笑顔でありますようにと願います。

<追記>
子宮頸がん予防ワクチン承認前のブログ記事です。現在、ワクチンは承認されています。
ここではワクチン接種は予防の一つとしています。病気に対して不安になることは、知らないわからない、何が起こるかわからない思いが怖さになります。予防できることとして自ら問題意識を持ち、心身ともに健康な時に情報を集めて理解と知識を備えておくことは可能です。
あなたの心も身体も健康でありますように願っております。




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