お見合いで、最初から上手く話せないのは当然です。気後れすることはありません。

お見合いで、最初から上手く話せないのは当然です。気後れすることはありません。

「話が合わないので」とお断りをされることもあるかと思いますが、今回はお見合いをした後に、何度かお断りをされた方からのご相談でした。また、合コンでは、その場だけで盛り上がり続かないというご相談をいただきます。

婚活必勝と言われるのが、コミュニケーションの術です。

しかし「何で上手く話せなかったのだろう？」と自信を失ったり、「何か気に障るようなことを言ってしまったのか」と自分を責めてしまう人も少なくありません。

これまでは同僚や上司をはじめ、日々の生活では人間関係がスムーズなだけに疑問を感じるとのことでした。よく考えて見ると、すでに周囲が「この人はこのような人だ」と認識し、言葉に出さなくても察してくれていることを忘れてしまいます。「皆と上手くやりたい」と思っていた頃の意識が、次第に薄くなってしまったのではないでしょうか。

■相手は自分の映し鏡

コミュニケーション力に長けていると思う人の中には、相手のコミュニケーション不足を批難し、見合いの断りをします。

「話せないしつまらない人だ」と感じているのでしょう。
コミュニケーション能力があると自負しているのでしたら、相手の気持ちを汲み取れる能力もあるはずではないでしょうか。
相手が話さない、緊張しすぎて話せないタイプの人との見合い時「なんで私が会話をリードしなきゃいけないの？」との思いでイライラを募らせるより、相手は話を聞くことが好きな人かもしれません。
あなたの話を楽しそうに聞いてくれる人かどうかは、見合いの時点では時間に限りがあるのでわかり難いので、生理的に受け付けない以外であれば数回のデートをしてみてから結論を出すほうがいいでしょう。

「初対面って緊張しますよね」とあなたから添えられた一言から、場が和やかになることはあります。質問をする時には聞き答えるだけでは、会話のキャッチボールにはなりません。自分の感想や体験を付け加えて話をしてみましょう。ただし、話し方によっては尋問になってしまうので気をつけてください。

コミュニケーションの達人は、好き・嫌いの感情でわけるのではなく、わけ隔てなく人に接しています。

一方的な会話ではありませんか？
互いが気持ちのキャッチボールができるような会話を心がけていますか？

プロフィールを見たことで相手を知っていることとは違います。
心の交流から愛情へ導く関係を築いていくことは、ゼロベースからのはじまりです。
面倒くさがり億劫でいては、出会えていても残念ですが2人の進展はありません。

実は、お見合いで「上手く話せない」のではなく「何を話していいのかわからない」のです。

あなた自身の結婚観が明確ではないことから質問も的外れになりがちだったり、肝心な話をそらしたりするので、言葉を発することができません。

■お見合いだからこそ、聞けることや伝えたいことがあります

相手任せの姿勢をしていれば、いつまで経ってもお見合いから進めず、先に進めたとしても2～3回のデートで終わってしまう結果になります。

「何を話していいのかがわからない」ことは「何を聞いていいのかわからない」ことでもあります。2つの問いを混同しているのかどうか、今一度確認してみましょう。

お見合いを『究極なコミュニケーション』として捉えるならば『高度なコミュニケーションへチャレンジしている』ことになります。

苦手意識があることは、真剣に取り組んでいる証拠ですので、気後れする必要はありません。挑戦している姿勢を実感し、会話術を身につけるチャンスだと思うと気が楽です。

最初から高いところを目指して挫折してしまう心境より、お見合いがお断りになった場合には、会話や行動はどうだったのか等を把握して、感情がへこむ前に、次のご縁へ活かせるように力を注いだほうが賢明です。
なぜなら、これまでのコミュニケーションが通用しなくなることを想定していないので、予想外な展開に物怖じをしているだけだからです。

伝えることは、自分が理解していないと伝えられません。
誰かに思いを伝える時は、自分の言葉を心にある「人様用の言葉変換機」を用いて相手に伝えていくようにしてください。

無口に思われてしまうのであれば、相手が話をしている時、楽しそうな表情などリアクションを発しているのか否かでも相手が受け取る印象は違って見えます。

改善点の指摘を受けたら、まずは受け止めてみましょう。軌道修正した後、あなたの心や行動へ反映させる起爆剤になります。

自分ではわからない場合、第三者の力を借りて、早めに解決する方向で再考することをおすすめします。

相手の素敵な部分を感じよう、シナジーをうみだそうとしていく意識を持って出会っていきましょう。二人の共通点は初対面です。状況や思うことはあってもお互い様です。