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42話  彼女が結婚を決めた理由

ども。栗林です。

今年に入り一段とプライベートでも結婚報告を受ける機会が増えました。
身近な人、仕事でお世話になった人、出会ってくれた人達が「幸せです」と
ご報告をいただけることで私も笑顔でいられるし、嬉しい限りです。

久しぶりに会う瞬間って感じるものがあります。
男性の場合は顔つきがキュッと引き締まった感じとでもいいましょうか、
男女共に周囲の雰囲気がパッと明るくなる。

本当にいい顔していますよ。

 

そこで、芸能人が結婚会見を行うようにレポーターまがいな質問を。

 

「結婚しようと思ったきっかけは何ですか?」

 

照れながらも話してくれる横顔が微笑ましくもあります…が、
彼はちょっと心に引っかかっていたことがあったようで。

(少し間があって) 「これでいいんですかね。ちょっと卑怯じゃないかと・・・」

 

話を聞くとこうだ。

彼女とは学生時代からの長い付き合いで途中、寄りが戻ったり別れたりを
繰り返していたけれど、この結婚は自分の都合で彼女を振り回しているのかと。

中には「そんなことはない」という人もいるでしょうが、若かりし頃なら誰しも一度は
隣の芝生がよく見えることがあったのでしょう。

別れても再び出会い、付き合うことを選んだことは互いの選択が一致したわけで、
一方通行な想いであればすでに、相手との縁は遠いものになっていたと思います。

 

このままでも恋愛は続くけれど結婚に至るまでにはね

結婚を決意させてくれた良い機会だったのかもよ

 

私の率直な気持ち。陰のある彼の心に少しでもヒントになればと、
お節介魂に火がついていました。

別に卑怯だと思う必要もないし、彼女が人生を共に歩きたいと思った
相手だということを逆に誇りに感じて欲しいぐらいだもの。

特に長く付き合いのある分だけ、現状の心地よさに満足してしまいます。
互いがそれで良しと思うならそれでいい。
しかし、状況が変化しだした時「今後をどう考えているのか」が
現実に直面する瞬間です。

 

彼が卑怯と感じた気持ちは「僕は元の場所に戻るようなものだけれど、
彼女は全く異なる土地となるし人間関係も一から築かなければならない。」

親戚付き合い、隣近所との付き合いが強い地域でもあるので、
彼女がやっていけるのかどうか…かなり負担をかけるし、
彼女がやりたかった事があれば僕が潰してしまっているのかということのようだ。

 

では、彼女はどう結果を出したのか?

結婚に合意した

 

それが答え。

 

本当は直接お会いする機会があれば伺いたかったことですが憶測ながら。
今までの環境がガラリと変わることよりも、彼と新たな一歩を一緒に
踏み出したいという答えを導いたんだと感じます。

じゃなければプロポースを受けて『YES』と言えないでしょう?

決断をした裏には、言葉には出さなくとも覚悟が伴っていることを彼は
彼なりに気づいているから、やるせない気持ちになっているんでしょうね。

彼女の気持ちを思い彼は「彼女のために何ができるのか?」を自分に問うことが、
これからの夫婦生活を進めるキーワード。
そして、自分で出した答えに少しでも近づけるように邁進する。

例えば、収入が少ないから共稼ぎでと結婚について話しているカップルがいたとします。

しかし予期せず、体調を崩し入院をしていた相手は
「もし病気をしてしまったら迷惑をかけるのではないか?」と少なからず
不安な気持ちは持っているけれど再発等のことより
「相手に対して迷惑をかけてしまうことを恐れている気持ち」に気がつけるか、どうか。

また、不意に起きてしまうことは想像していても先に進めませんが、
どんなことが合っても互いに支え合う間柄になる、なりたいのかです。

相手の心の蓋を開け光を照らせることってコミュニケーションの積み重ね
なのかもしれません。

 

ボタンの掛け違いから小さな溝がしだいに大河となり、

この縁を自ら流してしまうことは避けたいもの。

 

結婚の話を進めようとしても、どうも乗り気じゃない相手には
少なくとも心に蓋をしている部分があるので、辛く不安な気持ちを
二分に分けて自分でも受け入れる。

人生を互いに背負うからこそ「一緒にやっていこう」との言葉が自然とでてくるし、
互いを必要としているのではないでしょうか。

 

” 結婚は人生の墓場だ ”

 

「果たしてそうなのか?」は自分達で創りだした結果次第。

互いを労わる今の気持ちを大事にしてくださいね。

 

チャンスの女神には前髪があるけれど後ろ髪はない

きっかけを見つけ、気がつけるのは自分

 

ではまた。

 

 

<参考>

  • 平成17年版 国民生活白書のあらまし 
    ~子育て世代の意識と生活~(官報資料版 平成17年11月16日)



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