53話  親と子の関係を今一度

ども。栗林です。

交際のもつれから「この人さえいなければ」と好きな人ができたことを理由に
殺してしまった、親が娘・息子を、子が親を…等、
毎日どこかで事件が起きています。

凶悪な事態に陥っている人間関係。
「似たような事件が最近多いよね」と感情をが麻痺させてしまうことは避けたい。

 

7月下旬に起こったこの事件を覚えているでしょうか?

40才の独身男性が自宅で母親と飲食中、過去の女性問題のことで口論となって激高。
母親の顔を殴ったり背中に熱湯をかけてそのままに。
夜「母親が意識がなく、冷たくなっている」と119番し、救急隊が駆けつけると、
四畳半の部屋に敷かれた布団で母親があおむけに倒れ亡くなっていた。

昼間は息子の問いかけに答えているという話だけに、
意識が朦朧となっていく中で亡くなってしまったことを思うと…
幼き息子の姿等をアルバムをめくるように思い出したりしていたのでしょうか。

数日、胸をしめつけられるような思いを感じながら数社の新聞記事に目を通し、
どのように報道されているのかと友人、テレビ局へと電話をかけまくっていました。

 

「少子化」を叫ぶ前に、根本的な家族関係を改めることも必要だと感じています。

今後、このような事件が起こらないようにと願い、
今一度親子関係を考えていただきたいです。

 

懐かしいお祭り

 

去る7月29日に30’s Styleサイトで告知されていました
「豊かに生きる技術と知恵」セミナーに参加しました。

小田真嘉氏は講演最後にお母様へ宛てた手紙の内容は…

 

母への感謝

 

昔の複雑な感情は成長と共に、両親の苦労や愛情を手を離れた今だから
より感じ、感謝への思いと変わる。

葛藤や感情の変化に正面から向き合ってきた小田氏の気持ちを感じながら
手紙に綴られた思いが伝わり、会場にお母様がいらしていたこともあって、
このような場面に立ち会えたことを嬉しく感じていた反面、
上記事件を考えていたこともあって様々な感情が交錯して涙ボロボロ。

また鶴岡秀子氏、本田晃一氏、平野秀典氏の講演の中で、家族への想い、
大切な人を想うエピソードがおりまぜられ
「豊かに生きるには自分だけでなく周囲も豊かになるように意識を持つこと」を
より感じる機会になりました。

 

「周囲も豊かになるように」という考えは、結婚仲介にとって重要なことだと
私は思っています。

当会は中小多数の相談所が加盟している団体に所属していることから、
当会の会員だけでなく、会員がお見合いをする相手、
相手の所属する会社の担当者、社長様等、様々な人が手を結び
出会いの一つ一つが創られるシステムだからです。

 

ある親御さんから「結婚させるためにはどうしたらいいのでしょう?」という
質問がありました。

 

子と結婚話をする時の意識を親だからという視点より、

人生の先輩として語れることを軸とした会話を心がけて欲しい

 

私は結婚を考えている同世代。
「仲介者として同世代の運営者がいてもいいのではないか」と位置づけた相談室
だから、ご両親に対しては率直な意見を述べさせていただいています。

結婚をさせるため…「させる」という言葉に引っかかる。

 

誰のためなのか

何のためなのか

 

最近では、子供の結婚を心配している親御さんを対象にした
「親の代理お見合い」やセミナーに人気があり、殺到しているようです。

それは「結婚して欲しい」と願い行動されていることは親の意思。

親の方が結婚を現実として捉えている(子より早く考えている)ことから、
より気持ちが加速されている表れだと感じます。

本当に知りたい、本当は聞きたいと思っていることが
目の前に差し出されることばかりを待っているより、
願い(イメージ)ながら行動している親御さんは「出会いがない」と
頭だけに思いをとどまらせている子より何とも頼もしい。

引き出しにいろいろな物(情報)を積めこんできた親の言葉を、どう受け止めるか。

 

うるさく言われないように相槌だけしておこう

仕事が忙しいと言っておけばいいか

 

そのような気持ちは既に親はお見通しだから動いているのです。
親がお金を出してくれるから結婚相談所(勧められて)へ入会する人もいますが、
それはそれで私はいいと思います。

何故なら、親が子へ出資しているのだけの話ですもの。

ただ「入会すればいいんだろ」と投げやりでは、折角の出資は無駄。

それよりも素直に行為を受け取って「出会いがない」と言っている状態よりも
一歩踏み込んだ環境をおおいに利用することです。

 

「なんで結婚しないんだ。早く結婚しろ。」

 

よく聞かれる言葉ですが、結婚をすれば全てが納まるとでも思うのでしょうか。
正直、追い詰められるようなプレッシャーと感じてしまっている人も少なくありません。

逆に「いいんだよ!」と開き直ってしまわれるよりも、開く場所はまず『心』なのです。

親だから子の性格はわかっていると思いがちで、実は親の手を離れた
子の世界(社会)では親が知らないことは沢山あって当たり前。

親が全てを知ることは不可能。

まだ子供が親の手を必要としていた時は目線は子供に合わせていましたが、
思春期を向かえ肉体も精神も成長する過程で、
親のとしての接し方はどうだったのでしょう。

 

子供の意見を尊重していたのか

親の意見を押し付けていたのか

互いに話し合いながら、親として助言をしていたのか

 

両親の結婚の馴れ初めや、よくデートをした場所、
結婚を決めた瞬間等を子供に話したことってあるのでしょうか。

ご両親が出会い、互いに惹かれ、結婚し、子供が生まれ、子供が成長し、
そして現在…

この夏、帰省する方はこれまで話をしたことのなかったことを、
ご両親と話してみてください。

 

今だから理解できることもあるでしょうし、これから描く夫婦や家族のイメージを
明確にするために。

 

ではまた。




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