54話 恋のメロディー
ども。栗林です。
冷房を消し簾からの心地よい風を感じながら、首にタオルを巻いて
パソコンに向かっています。
燃える夏だからなのでしょうか。
数名の方からの質問をここで。
Ｑ.好きな人がいても、恋愛に進まないのは恋愛経験値が低いから？
恋愛話を冒頭に聞きつつも私は「この人はどんな道を歩んできたのか」という視点も
踏まえます。
自分対相手という図式でなく二人を取り囲む環境もあり、状況もあり。
多方面から紐解くようにと思いきや…
彼（彼女）は私の気持ちを知っていると思う
他の人よりも私にだけ特別な感じだし、絶対に私に気があると思う
恋人がいる気配もないし、あの人の性格からして私しか理解できないと思う
本当にそう思う？
「言葉で確認し合わなくてもわかる時はわかるよ」と言いたいのでしょうが、
そこに確信はありますか？
互いの気持ちが重なり合った上での「確信」と、自分の中だけにある「願望」とは
異なります。
相手の気持ちを引き寄せるため、悪く言えば相手を落とすため、
手段（気持ちを操作する方法）を使おうとしている人もいます。
一瞬向き合ったとしても、相手の気持ちを繋ぎとめるためにさらに戦略を練り続け、
心の交流よりテクニック重視になりがち。
互いに心をオープンにしてる？
相手の心を開く前に、自分の心を開かないとなりません。
出来ない人は、少なからず何かが邪魔をしているのでしょう。
振られるワケがない
告白は男性からするものだ
心の傷を受けたくないために、責任の所在を自分でなく第三者にする
「あなたに相談したら、こうしなさいって言われたからやったのに傷ついた。
どうしてくれるのよ」
「あなたと私は違う。そんなこと言われてもできないし、じっと待ってみる」
これでいいのでしょうか？
ロボットを相手にしているわけではないので、正解と言うよりもその先は未知数。
未知数だから不安になることはよくわかりますが、逆に未知数だから可能性はある。
気持ちが左や右にに揺れ動いていることは、繰り返される言動でわかります。
本来、答えは「自分の中にある」
自分の思っている答えと違うからと反撃を開始していては、
いくら参考になるいい話であっても馬の耳に念仏、豚に真珠、猫に小判。
心の引き出しに入れておこうと耳を傾けることは
「あの時こんなこと言ってたな」と言われた瞬間はムッとしても、
後日のヒントになりえると思います。
ここで一つ。
想いは「今」伝えた方がいい
時間は平等に流れている中で思い切って伝えた時には、すでに…という場合も。
想いを寄せている時の合間に、スッと他の人が相手を見つけ互いに心を
通わせることもありえるのです。
何もしない、後悔しないのならそれでいい
恋愛に進めないのではなく、進まないことは足踏みをしているから
恋愛経験をしていないという理由。
経験は体験を通じて学ぶことだけど、少なからず誰かに恋心を持っていたことは
ありませんでしたか？
想いを伝えられずそっと覗いていたような恋心がそのまま消え去ってしまったことって、
遠くから見ていただけだったから。
進もうと思うなら、もう一歩前へ出ないと。
イメージするなら
自転車
自分の足でこいでいけば、だんだんスピードがあがりながら景色も変わる、
肌で風を感じる、ハンドルで行く先を決められる、
危なかったらブレーキをかけることができる。
また中には相手に期待しすぎている人もいて、
それは相手に委ねていることでもあり、
自分の感情と同じでなかったら裏切られたと思う相手の言葉に
「一喜一憂」していた証拠として怒りに変化。
期待は自分にしてみたらどう？
数年前までは、人に声がかけられない（受身体質）と思ったけれど、
今は進んで声がかけられるようになったとか。
自分に対する期待はある意味、自信に繋がることです。
では、何人の人と付き合えば恋愛経験があるといえるのか？
上辺だけの恋愛や、自分本位（相手を利用し自分の利益を追求）の欲望からでは
何も学んでいません。
もし、一人の人とお付き合いをしていても本気で、本音で自分をさらけ出せた人との
出会いがあるなら、人の弱さ、強さ、優しさが身にしみてわかっていることだと思います。
心と心がぶつかることを恐れないで。
心を傷つける、傷つくこと以上に互い精神的に成長していくためのプロセスは、
自分にとっても必要だったから。
今だから、できる、出会える人はいるはずで「今だけよければいい」という発想では
出会えない。
それは自分自身の姿にも繋がること。
楽譜だけではわからない
音を奏でてこそ伝わる
心の言葉を声で奏でること
メロディーがハーモニーになるよう
ではまた。
