60話 結婚は「忍」なのでしょうか
ども。栗林です。
昔の女性像とはかけ離れている現代、家の仕事に専念(専業主婦)してという
ケースから共働きへ。
また経済は女性、家の仕事は男性というケースもあり多様化してきました。
これが女の幸せだ
一昔前までは「結婚=幸せ」だと思い、思われていました。
『本人が幸せだと感じることが一番!』と私は思っているので何度も繰り返しますが、
結婚する・しない、仕事を一生続ける・結婚と同時に辞める等選択の幅は広がり、
人生設計は自由自在です。
無条件で親が決めたレールの上を歩くことしか許されなかった、
好きな人がいたけれど親が決めた人との結婚という時代ではなくなりつつあります。
ではここで、今年の夏に話題になったアンケートから
専業主婦にとって、結婚は「忍」、主婦業は「楽」
通信教育会社「ユーキャン」(東京)が、子供のいる20~40代の専業主婦300人を対象に「結婚」と「専業主婦業」を表す漢字1文字を尋ねたアンケートで、こんな結果が出た。
結婚については「忍」が12%で「幸」や「愛」の各11%を抑えてトップだった。
理由は「結婚とは耐え忍ぶこと」「お互い我慢し合わなければ続かない」などがあった。以下「和」6%、「耐」6%、「絆(きずな)」5%などと続いた。
1~3位の漢字は、20代が「幸・愛・絆」、30代は「幸・忍・和」、40代が「忍・愛・耐」の順で、結婚生活が長くなるほど、マイナスイメージの回答が上位に。
中には「思っていた結婚生活ではない」と「違」や「自由に遊びに行けない」と「鎖」と書いた人もいた。
(共同通信) – 7月24日11時38分更新 より引用
母親が「子供がいるし…」と思い夫の前では必死に歯を食いしばりながらも、
子供の前で「お父さんのような人と結婚しちゃダメ。苦労するよ。」と
嘆いていたことを子供はしっかりと覚えているものです。
また、熟年離婚は夫婦間で蓄積されたものがあった象徴なのかもしれませんし、
そのような亀裂が入る前に互いが語らえる時空間を設けることが得策だと思います。
何も愚痴をこぼしてはダメっと言っているのではありません。
語る「場所」をどのように選んでいるのか?
後に様々な問題を引き起こす入り口でもあります。
子供時代に聞かされた「結婚すれば苦労する」という言葉が刷り込みされて、
成長してもなかなか抜けない。
一昔前の夫婦で「お前はバカだ」と父親が母親を罵倒し、
ストレスのはけ口のような振る舞いを子供は当たり前に感じていたなら、
女性へ殴る蹴るの暴力や言葉の暴力を成長した子供は同じようにするのか、
はたまた両親を反面教師にするのか。
気がつく人もいれば、何とも思わずそのまま大人になる人もいますから、
心の闇を見つめ・感じることがはじまりだと私は思います。
友人とて、数ヶ月も同じ愚痴では「自分で何とかしようと思わないの?」と
激を飛ばしたくなりますが、あえて「いつものことか」と言わない人もいます。
中には、願わくばとアイデア等の意見を言えばスグ突っかかってくるようで、
怒りの矛先が関係のない友人へ向けている意識が全くないことも問題。
友人だから「お互い様」という意識を互いに持っていても、会話の割合が半分以上が
愚痴ならば友人も次第に離れていきます。
それでは、自ら縁を遠退けていることになり、自分でも怒り・悩み等のパターンを
紐解くことは必要なのかもしれません。
上に「刃」、下に「心」と書く『 忍 』
心を捨ててしまったら刃(やいば)がむき出し。
カッとなって治まりがつかなくなる時、怒り(刃)は相手を思いのままにきりつけ、
見えない傷をつけることに。
「何について怒りを感じるのか」を説明できれば、傷つけることなく
話し合いで解決できることは頭ではわかっているけれど、なかなか。
頭でわかったのなら、実行するのみです。
『 忍 』は、心(自分の核なるもの)をしっかりと持ち、
感情をコントロール(持ちこたえる)する言葉としても解釈できるのではないでしょうか。
夫婦(結婚)としてだけでなく、仕事や人間関係において、今おかれている状況にも
いえることだと思います。
ケーキカット
二人での最初にする仕事でもあり、結婚を祝福してくれたゲストへの
お裾分けの意味があります。
刃物は結婚式でのケーキカットだけにしておきたいですよね。
ではまた。