84話  母親の心配

ども。栗林です。

「結婚相談所のシステムを聞きたいから、時間作ってくれない?」と知人から連絡。

スグにでも会いたいのでという思いを聞いたら、
どうも娘さんについて心配なご様子のお母様が相談したいとのこと。

身近に結婚相談所に勤めている人はいたとしても、運営している人がいるかと言えば…
特に私のようなケースは稀かもしれません。

 

早く嫁に行ってもらわないと、私の肩の荷がおりない。

 

28歳、29歳あたりの娘さんを持つ親御さんは「せめて30までに…」
という気持ちは強く、健在です。

どんな方で、どんな親子関係なんだろう?

そんな思いを巡らせながら喫茶店でお会いしました。
とても朗らかで社交的なお母様。

自己紹介も程ほどに「これが娘の写真です」と差し出され学生時代、
友人との旅行先等の写真を持参されたことは、これはかなり真剣です。

どうでしょう?

娘は結婚できるでしょうか?

 

YesかNoかは本人の意思が重要。
結婚をしたい意思はあっても、現状として異性と知り合う機会がない等という理由が
ある場合、出会いの一つとして結婚相談所もあるという提案をしています。

しかし、登録したら結婚できるという思い込み、お金を払えばなんとかなる…
正直に言います。

何とかなりません。

本人の意識と意思が必要なんです!

 

それを何とかすのは、アナタの仕事でしょ?

そうではありません。
このままよりも二人がいいと思ったのでとか、出会いがないから
どうしたらいいのか等という本人からの発信があって
はじめて動き出すのが『ご縁』であってタナボタなんて、まずありえません。

その辺を率直にお話をさせていただいたら「タナボタなんてありえないのは
承知しているから、今のうちに縁をたくさん作っておきたい」とのことですが、
ちょっとした事情がある様子。

「その前に今、娘さんはどんな状況なのでしょうか?」と訪ねたら、
思いの全てを吐き出すように話しはじめました。

交際している人はいるようだけれどそれほど深いような感じではなくて、
食事に行ったり仕事仲間で遊びに行くような感じ。

彼女が彼に結婚観を聞いたところ
「2年後に独立をしようと思っているし。2年後にどうなるかなんてわからない」と
言われたと、

娘から聞かされた母の心境としては
「2年待って結婚できなかったら、31、2になっているのよ」と。

 

親 と 子

苦労のある人生でなく、子供にはより良い人生を歩んで欲しい。

 

親としての願いはよくわかりますが、何をもっていい人生なのでしょうか。
悪い人生なのでしょうか。

親と子の関係ですが、縦割りだけではなくお互いに歳を重ねれば、
肩を並べて、お酒を酌み交わしながら語らえる個としての横の関係もできます。

思い出はそのままでいいけれど、親の心にいる小さな子供は目の前の大人。
心にいる子供も大人へと成長させていかないとバランスが崩れてしまうのです。

子供の頃はもっと優しい子だった、積極的にお友達と遊ぶ活発な子供だった…と。

 

話は続きまして…

これまで娘から
「お母さんはこれまで(お付き合いしていた人について)、
賛成してくれたことはないじゃない!」って言われるんです。
賛成していないわけじゃないんですけれどね。

想いと言葉が一致していないようで、終いには「もういい!」とケンカ。
言葉は書き留められているわけではないので、言われた本人は覚えていても
投げかけた人は何を発したのか覚えていないことはよくあります。

 

私の好みじゃない

それじゃ苦労するよ

もっと違う人がいいんじゃないの 等、何気ないことをポツポツと。

 

話を聞いても全て自分の物差しに置き換えてしまっているので、何が良くて、
どこが好きで、今何に悩んでいるのか…を娘の立場になって
考えようとしているのだろうかと私の脳裏をよぎります。

「私の結婚は当時としては遅くて、相手を見つけるのに相談所とかない時代だから
苦労したのよ。顔はついていればいいぐらいしか思っていなかったし。
条件なんかいってられない、結婚は妥協よ。」

 

本来の問題はここにあります。

ちょうど持参していて良かったと、
つかさず「これからのヒントになると思いますよ」と本を手渡しました。

鏡の法則

鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール 
 
野口嘉則/著

 

お母様は「本ですか?」という反応でしたけれど、
読み終えたら娘さんにも読んでいただくようにと。

自ら気づくことは、今後に大きな変化をもたらします。

母から娘へ、その後の返却は直接私に連絡をくださってもいいし、
知人経由で返却の可能にすることで、どちらにしても自分の思いや何かを、
誰かに話すようなシチュエーションは作っておきましたので、
後の選択は本人次第ですが今の私が出きることの形として。
 
揺れ動く年齢。

そして、その頃の付き合い方、別れ方が今後の恋愛・結婚観に 『陰』 をつくることも
あります。

『かげ』 でも2種類あって、光を遮ってしまっている 『影』 なら遮るものを
取り除けば自ずと光が差し込みますけれど、隠れて見えない、
見えなくしてしまった 『陰 』は、心の奥深い傷になってしまう。

これは恋愛だけでなく、仕事でも、人間関係、夫婦、家族でも。。。

 

結婚したいと思うぐらいな相手なら手放さないし、一緒になって今後のプランを
考えるでしょうが、彼の中に不安や怖れがあるのか、他に女性がいるのか
わかりません。

これ以上進めず、あえて中途半端な関係にしている…のはお互いに。

彼に結婚の決断を委ねるのではなく、2年でも何年でも待ちたいと思う人なら
待ち続けるでしょうし、やっぱり結婚を考えている人と出会いたいなら、
別の選択をするでしょう。

 

人生を選択する

 

20代なら、勢いややり直しもきくかもしれないけれどと思っていては何もはじまらない。

傷つくことを恐れていても。

 

心の痛みは、一時辛く苦しいですが自分を大きく成長させてくれます。
痛みがわかるから優しくなれたり、他人の優しさがより感じられた時を経て
出会える人がいます。

彼女が決めた結論が近い将来、ウエディングベルを鳴らすことができたら最高です。

でも、もし泣き崩れることになったとしても、その時のあなたが心から愛した人が
いたことは事実。
そして当時、悩んで結論を出したあなたを悔やむことはしてはいけません。

人生で、心底惹かれあう人に出会うなんてそうそうないし
幸せだったと感じる時はきますよ。
その痛みを、次の人へ向けた優しさに変えてね。

 

ここで、今年春に公開した

映画「ラブソングができるまで」

映画「ラブソングができるまで」 のソフィー役、
ドリュー・バリモアが米ピープル誌が選ぶ
今年の「最も美しい人々」トップに選ばれた時のインタビューをご紹介。

 

私は幸せこそが人を美しくするものだと思う。

幸福な人々は美しい。

 

鏡のように幸せが映し出されます。
あなたの幸せが、目の前に映し出されていますよ。

その笑みに。

 

ではまた。




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