20話  悪質 結婚紹介所

ども。栗林です。

インターネットのニュースは新聞よりも早いので見出しにはざっと目を通していますが、
今回の記事に愕然とし極めて遺憾に思いました。
新聞にも掲載されましたからご存知の方もいらっしゃるでしょう。

 

悪質 結婚紹介所  —ウソの学歴・収入 会員に登録促す—

東京、池袋に本部を置く結婚紹介所について、東京都消費生活条例に基づき実名を公表し、注意を呼びかけた。都には2001年以降、計16件の苦情が寄せられており、被害者は男女が半々という。昨年、苦情を訴えてきた都内の30歳代の男性会員は、入会の際、担当者から「あなたの学歴と年収では女性を紹介できない。『東大卒』と書いてくれ」と促され、ウソの学歴を登録した。
一方、女性会員からは「男性の経歴や年収が、実際とは違う」という苦情が相次いでいた。また、退会の際、センター側が、「結婚相談所に登録していることを勤務先にばらしてやる」と脅し、20万円もの不当な解約料を請求するケースが、男女ともにあった。

(2005年9月16日 読売新聞より一部引用)

 
男性はかなり精神的苦痛を受けておられるのでは、と思いますが、苦情の声を出し、
泣き寝入りせず自ら問題解決をしようとする行為、
また消費者センターに相談した方々の行動力、
嘆くだけで何もしないことよりも、小さなことでも起こすことからはじめることは、
真実を追究することと同時に自分の自信にもなり必要なことだと私は思います。

しかし、実際に虚偽を促された時点で「不信感」という溝が出来てしまったことから、
成婚への道が遠退いてしまった…残念な結果です。

出会うチャンスの場と感じた結婚相談所へ足を運ばれる時、
入会時等の説明で少しでもおかしいと思ったら質問をする、断る勇気を持つ、
そして自分が納得できて活動しやすい場だと感じられるような仲介人(または会社)を
選ぶこと。

このような出来事があるから結婚仲介業全体がダークなイメージに思われてしまう
のでしょう。

しかし「氷山の一角なのかも…」思われても否めませんが、大切なのは、
大手、中小、加盟団体各社のシステムがどのようになっているのか?です。

 

私が加盟している諸団体の結婚仲介業は仲介の上で、
加盟相談室間の取り決め(ルール)があります。

 
例えば…

 

  • 独身証明未確認紹介、身上書虚偽掲載の禁止
  • お見合い後、1年間はお見合い相手の仲介会社への入会は出来ない(会員の引き抜き行為)
  • 仲介者を通さずに直接、見合い相手に連絡をとること
  • 広告宣伝、罰則規定    …等

 
“結婚”というリアルな現状で、その場を取り付くようなウソはNGだからこそ、
戸籍謄本や住民票、収入証明書等の提出を義務付けています。
これらは当然です。
また、お金を払えば結婚できることではありません。
これは、対価が発生する結婚相談所の配慮です。
戸籍謄本等の細かいことまで把握できた上での真剣な出会いだから、
トラブルが起きないよう、起きたとしても速やかに対処できるように。

それが結婚仲介業だと思うからこそ、今回のケースは残念でなりません。

 
私にも苦い経験があります。

以前、知人(Aさん)から紹介された男性とお会いましたが、
結局彼は最後までウソをついていました。
最後の最後では開き直りだったので怒りを通り越して呆れましたが、
相手とどう向き合えるかを勉強できたと思います。

「知り合いからの紹介だし、この人は大丈夫」と思ったことが落とし穴。

Aさんが仕事で知り合った人とはいえ、
Aさん自身もほぼ初対面ですから素性を把握していなかったことを
私には話せなかったと最後に話してくれました。
知人に対しても、もっと突っ込んで話をすればよかったのに…愚か。

「許せるウソ」と「許せないウソ」があります。

ウソについての解釈は人それぞれで状況も伴うと思いますが、
今となってはウソをついた気持ちもわからなくはないけれど、
当時の私は許せなかった。

真剣に向き合っていた相手だっただけに、すべてが色あせてしまった…
若かりし頃の体験です。

飲み会等で出会う相手に、ちょっと背伸びをして小さなウソをついたことが
ある人も少なからずいると思います。

「小さいことだし、後で話せばいいや」と思いながら数ヶ月・数年経過して、
終いには自分で自分がついたウソに苦しむことを知らない。

「それぐらいのこと」と本人が思うウソと、ウソをつかれた相手の感情が
一致するとは限らないし、心に亀裂が入って信頼関係が崩れることになります。

 

出会う人は多数いますが、その中でも「本気で付き合いたい」と思う相手には
「本音で付き合う」こと。
いきなりガッとこられても、相手にも心構えがあるでしょう。

 

相手との距離感を上手く感じ取りながら互いを知り、共有する時間を過ごすこと。

 

結婚相談所のイメージの続き。

これまで「若いのに」とのお言葉を年配の方から多くいただきますが
「仲介=世話好きおばさん」のイメージがまだ根強いのでしょうか。
私は「若いから、年配だから」という仕事内容ではないと思います。

 
人生は年齢(期間)ではなく、これまでの生き様(内容)

 
では。




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