85話  時にはアイススポットへ

ども。栗林です。

「ホットスポット」を利用している人も多いはず。
駅やホテル等、外出先に設置されている場所から
インターネットに接続できる無線LANサービスのこと。

それじゃ「アイススポット」は?

この季節、涼しい場所として…いえいえ、違いました。
総務省の「ネットワーク・ヒューマン・インターフェース研究会」が調査研究をまとめた
報告書(2002年7月)に登場している言葉で、研究会の造語です。

2010年のある1日を想定して、
小学生からお年寄りまで幅広い世代の情報ネットワークについて
利用イメージが綴られていて、IT嫌いのサラリーマンの話の中で、
アイスタウン地区では情報ネットワークが使えないアイスタウン構想が
描かれていました。

 

「アイススポット」は、

携帯もカメラもネットワークも繋がらない非情報ネットワークな場所で、繋がる

「ホットスポット」とは正反対。

 

もちろん立場的なこともありますが(子供の安全のためGPS機能付き端末等)
逃げ場を確保するとかではなくて、繋がりすぎている場所と自分の居場所を
選択できることで、ONとOFFを区別する一つの方法として当時の提唱から…
現在は2007年。

 

あなたは使いこなしているのでしょうか?

それともIT機器の向こうにいる相手に振り回されているのでしょうか?

 

まずは、非情報ネットワーク環境「アイススポット」を私の1日に置き換えてお話から。
 
私自身が「実験ちゃん」体質で、何度となく書いていますが器用そうに見えて
実は不器用。(苦笑)
全てにおいて健康第一ですが、今回ばかりは周囲からも「雰囲気が変わった」と
言われ続けているので、見た目が変わったんだと思います。

「変貌よりも、せめて変容って言ってよね~」と笑いながら話していますが、
見た目の印象で変わるものなんだと改めて実感して、健康の大切さも痛感。

ご飯は食べているし、お酒もそれなりに嗜んでいるので、
また元に戻るのも時間の問題かもしれません。(爆)

 

ある日のこと。

解決しておきたいことがあったので丸一日がかりになるだろうと
腹をくくっていましたが、前日になんとか了承が取れたので
本当に泣きが入るくらいなことがある中、翻弄されすぎていたことに愕然しました。

動けば動くほど空回りしている状況です。

「あなたは本当にギリギリの時に相談に来るけれど、 
今回は人を頼る意味がわかったみたいだね。(笑) 
カッコつけなくてもいいし、頼りたい時には助けてと言えば、
手を差し伸べてくれる人はいるよ。 
不真面目な人や、誰かを陥れるような人には手をかさないけれど… 
少し休息したほうがいいんじゃない?」

古き友はお見通しでした。

 

最後は結果オーライではありましたが小さなことが積み重なっていたこともあって、
判断力の低下がものすごく感じられたので「これはかなりマズイ」とばかりに、
少しクールダウンして客観的になりたい。

誰かに何かを告げて行くのではなくて風まかせ、あとは気の趣くままに…。

 

朝、必要最小限の荷物をまとめて片道切符を手に旅立ちました。

移動中にはメモしておいた宿へ電話を入れて、と行き当たりバッタリ。
今思うと、かなりパワフルです。(爆)

現地ではとても温かく向かえていただき
「女性一人の方も多いので安心してくださいね」とお話を伺っていたので、
お目にかかった時に納得できる雰囲気のあるご夫妻。

「お酒って飲む?お客さんからのだけど、やっぱり記念というか
大事な時に飲みたいと思って」と女将さん。

「大事な時…って今日は別に特別でもないですし」と言ったら
「お酒の味がわかる人と飲みたいのよ」とニッコリ。

急に無謀な電話をかけて来た私だけにかなりの恐縮モードなのに
「いいのよ。飲むために造られたんだし」。

ここまで来てくれた意味と「もっとリラックスしていいんだよ~」と察してくださったのか。

お心遣いに感謝です。
 

尾赤

一人旅の夕食となると寂しい思いがするでしょうが、
話の流れで宿の方と他のお客さんと一緒に近くのお店へ。

「脂がのっていて美味しい~」と、舌鼓を連発ながら和やかな団らんを終えて帰宅後、
女将さんが冷やしておいてくれた久保田萬寿の一升瓶をポンと開け、再び団らん。(笑)

静かな部屋で虫の声を聞き、満天の星を見ながら、これまでの出来事を整理して
休みました。

何の脈絡もなく、ただ今ここにいるだけなのになぜか不思議な気分がします。
宿で教えていただいた立ち寄り温泉に浸かり、地元の方と話をしたり、
道を教えていただいたり。

 

「生き方」と「旅」って似ているんでしょうね。

立ち止まったり、進んだり、そしてわき道に入ったり、その場面で出会う人がいて、
長時間滞在したり、立ち話したり…だから人は、旅が好きなのかもしれません。

 

海

 

さて、恋愛にも「アイススポット」は必要か?

恋愛をしている時は、かなり熱くなっていませんか?

 

ダジャレじゃないけれど、好きな人と一緒にいるだけでホッとしたり、
心もホットなんでしょう。
でも迷いが生じた時には、かなりの温度が上昇しているか、ぬるま湯状態になっています。

恋愛コンサルタントとして恋愛悩み相談を受けていますが、
コンサルタントとなると「こうすれば上手くいく」とかの指示出しと思われたり、
解決ズバットとして欲しいことは伝わります…が、
恋愛にマニュアルはなくてテクニックに頼ったとしてもそれは一時期な話。

そうではなくて、心の中にある本質的な部分を自分自身で見つめられる
環境作りのサポートに近い。

カウンセリングという硬いような雰囲気だとかなり深刻に重くなってしまうと思うので、
でも友人ではないけれど、あなたに近い存在。

近すぎる人だからこそ、思わず感情をぶつけてしまったり、わがままになったり、
心配かけまいと本音を隠したり。
それとは違う、第三者にだから思わず口に出してしまう本音。

迷っている時の決断は難しく、あえて問題を絡ませていることもあります。

だから、これまで様々な言葉を発し、聞いたことをもう一度心に落とす作業場として、
あなたのアイススポットがあったほうがいんじゃないかなと思います。

旅に出なさいとかの意味ではなありませんので、念のため(時間の都合もありますし)。

 

あなたが一歩飛び出す前の、あなたのスポットで次に向かう準備を整えて。

期待しています。

 

ではまた。
 

 

◆参考資料◆・ネットワーク・ヒューマン・インターフェース研究会報告書(PDF)




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