86話  大切な人との関係

ども。栗林です。

「ちょっと話したいことがあるんだけれど、時間ある?」

電話では伝わり難い内容なのか、単刀直入な雰囲気でわかります。
数日後、喫茶店にて待ち合わせをして話を伺うことにしました。

 

数十年来の友である既婚者A男を見つけ、
結婚前と変わらないと思いきや、貫禄が。

お腹のことではなく(失礼)、精神的なものというか地に足がついていうような
ドッシリとした風格は、奥様との出会い、結婚、お子様の誕生等によって、
これまでの人生の年輪に輪をかけ創り出されたものだから
「素敵なパートナーと巡り会えてよかったね」と心から思います。

 

恋愛の時には見えないものがあって2人で暮らす、家族と暮らす、
ご両親等と一緒に暮らす様々な生活環境から、知らなかったことが
たくさんある現実が結婚言い切るからには、私の話を少し綴った方がいいでしょう。

 

結婚を前提にお付き合いをしていた人は仕事がら、深夜帰宅族で週末は出張の日々。

私も週末に仕事が入っていたり、出張へ行ったりしていたので会うことが
難しい状況から早数ヶ月。

「このままじゃ」とお互いに思いはじめたこともあり、
話の流れで急遽彼のご実家へ伺ったことから
「仕事関係の人かと思ったわ」と後に、お母様から言われたことからすると、
かなりラフな雰囲気だったようです。かしこまっていないといいますか。

「僕がいなくても大丈夫だから、いつでも来て」と言われていても普通、
躊躇しますよね。(苦笑)
でも、私は言われるがままに本人不在で遊びに行っていました。

中途半端な気持ちなら入り込まないほうがいいし、本気で接してくれている人を
傷つけることにもなりますから、付き合い方にもブレーキがかかるでしょ。

やっぱり、もっと知りたい、理解したい…

自分自身とこの人と、これからの人たちと、正面から向き合おうと決めてから
「私はこんな人間です」それだけを伝えることにしました。

なぜなら、いい人を演出してもこれから関わっていく中で無理が出てくるし続かない、
遅かれ早かれ後にバレますもの。(笑)

ご近所さん、近くにお住まいの親戚の方、ご兄弟ご家族、ご友人など
様々な人が集まるようなご家庭でしたから話をしていると、
ひょっこり誰かが顔を出してきてと賑やかです。

お母様がご旅行の時は掃除、洗濯。
普段でも「ちょっとお隣へ行ってくるね~」とつかの間のお留守番に、
誰かが訪ねてきては一緒にお茶を飲みながら談笑したり。

また、夕食をご馳走になったり、お母様と一緒にスーパーへお買い物に行ったり等と、
家族の方といる時間は長かったような気がします。

生活環境が全く違う2人が一緒に住むとなれば違いがあって当然で、
習慣や味付け等その家庭のルールというか、
そういうものに触れる機会に恵まれたこと、今でも感謝しています。

結局、残念ながらお別れをしてしまいましたが学んだことは数多く、
その中で得てきたことをシェアできたらとの思いは変わっていませんし、
そのステージとして現在に至っています。

 

話の件が終えたぐらいに、リアルな場面に戻ると
簡単に互いの近況報告も終わっていよいよ話の確信へ…

 

「実は、妻が検査に引っかかって再検査なんだよ。
これって、どんなことなの?
何に妻は不安を感じて、今後どうなるのか?
こんな時、俺はどうしたらいいのか?」

質問攻めですが
「理解しがたいかもしれないけれど、俺は知っておきたいんだ」
との想いが伝わってきます。男女の肉体、体力が異なるように、
想像でしか感じられないかもしれないけれど
「少しでも理解しよう」と思う気持ちを聞いたら嬉しい。

 

パートナーの想い(愛)は偉大なんです。

 

病気に立ち向かう時、医師等の医療関係者、家族、
そして自分自身ではあるけれど、どうしても孤独感というか
疎外感を拭いきれない人もいると思います。

入院時、人前では「平気だよ」と笑顔で話していても、
面会時間終了後には急に寂しくなって長い夜をどう過ごそう…とか。

 

私は医者ではなく一般人だけど、体験者。

担当医と相談してご本人が納得できる方法を選択することは勿論、
参考程度にを前置きにしても伝えられることは、少しでも多く伝えておきたい…
患者の立場として。

妻は夫の体調を気遣ってくれていましたが、
彼はと言うと「そうではなかった」と反省していました。

「自分のことよりもまず、俺のことを第一に考えてくれてたんだ。それなのに…。」

そして、忘れていたことを思いだしたようです。付き合い始めはお互いに労ったり、
優しさに感謝したり…大切な人だからこその想い。

 

大事な友が大切にしたい人を、私も大切にしたいと思います。

「話相手が欲しいようなら、いつでも行くからその時は遠慮なくだよ。
体験者同士が話すことでまた違うかもしれないし。少しでも役に立てるなら。」

一瞬「オマエが動揺してどうするんだ~」と言いたかったのですが
わからないわけではないので、そっとしておきました。

結構、ピリピリしたりイライラしたりする感情は伝達しますので、
ここでホッとできたその感覚を奥様に伝達して欲しいと願いながら、密談は終了。

後日「とりあえず大丈夫だけど、様子見らしい。ありがとう」のメール受信に
こちらもホッと一安心。

夫婦としての絆が強くなったことでしょうし、これから様々な問題が出てきても
基盤ができているから、乗り越えられるはずだと、私は感じています。

またここでもアネゴ節。
熱くてヤケドしそうなら最初から近寄らないでしょうね。(微笑)

 

真剣に向き合おうとしている人には、私も真剣でありたい。

ただ、素直にそれだけですから。

 

ではまた。




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