96話  サイコウ!の時間濃度

ども。栗林です。

ある日のこと。相談ごととなると「カウンセリングをしましょう」となりますが、
なんだか気分がどんよりしちゃうイメージは避けたいじゃないですか。

ならば、ティー・ミーティングと言う名のお茶座談会。
もちろん、モーニング・ミーティングもありです。

帰宅後の電話や、どうしようと思う気持ちを落ち着かせる夜の電話は別ものとして、
周囲が暗くなって深夜にもなると心にも影を落としがちですから、
考え事や悩み事は、なるべく明るいうちに話をするようにしています。

 

さて、結婚相談所を上手に活用するには、
時間をかなり意識することがポイントとなります。

 

「なんか、距離が埋まらないような気がするんですよ。」

「時間の濃さを創るってことじゃないですかね。」

「その濃さなんですが、どうすれば濃くなるのでしょう?」

 

だいたい目安として2時間ぐらいのミーティング。

その中で

「活動をはじめて数ヶ月だけど
何よりも、こんな少しの間にこれだけ体験していることに濃さを感じます」

と話してくださいました。

 

そこなんです。

内容はかなり確信に迫っているし、自分の言葉で伝えようとしています。

硬いような言い方だとその確信に値する内容は、将来への展望であったり、
今置かれている状況を分析しながら、客観的にこれからの行動に繋げていく。

意識して、この時間の中で語ろう、知ろう、伝えようという思いがあるのではと思います。
自分に対してですが、すでに濃さを創りだせている。

 

では、異性との濃さをうみ出すにはどうしたらいいのでしょう?って話です。

普段はさほど意識していないのかもしれませんが、時間には限りがあります。
このように書くと、後ろ向き人生観だと思われるでしょうし、
時間を追い立てるのとはちょっと違いますが、今、
向き合おうとしている人との本気度合い。

 

いつかは、こうなるだろう

時を待つというか、落ち着かせて自分を取り戻せるよう時を味方にする方法。

「こうなってくれるだろう」と他力を引き出そうとする方法。

上記の方法とは全く別で、自分から創ろうって方法。

 該当するのはどの方法でしょう?

お見合いの話をしますと、お互いに会おうと思ってはじめて対面することから、
イヤイヤ会うのではなく意思を持って会うことになります。

 

楽しく会話が弾みました。

優しい人で、ちょっと和んだような気がします。

もう少し会って、話をしてみたいです。

互いの連絡先をお伝えした後は、ご当人同士となりますが…
そこで落とし穴があります。 

 

恋愛感情がわかないどうもイメージがつかめない

無条件から好きになる感情はある。
好きに理由はない。

確かに。です。

 

でも、でもですよ。

今、新しい感情を創ろうとしていることって体験していない、
これまでの経験値にないものです。

戸惑いがあるのも当然ですが、自分から創り出せるって
すごいことなんじゃないのかなと思います。
もちろん、相手と共にでもある話です。

 

例えばです。

とてもエスコートが上手く、話のリードもなかなかで話題も豊富なうえに、
言おうとしていることを汲み取ってくれる。

楽しいはずなのに、会社の上司と話しているように
頻繁に敬語を使っている自分がいて、なんだか距離が縮まない。
数回しかあっていないから敬語は仕方ないとはいえ、
ちょっとした時に「あっ!そうそう!そうだよね」と素の自分が出せていないような
感じからか、少しずつ余所余所しい態度になってしまった。

会うたびに距離が縮まるどころか平行線。

少しでも近づきたいからと思っていても、投げかけられた言葉に
即座に反応してはしている。

振り返ると言葉に出せず、呑み込んでしまっている自分がいた。

不に落ちない疑問を呑んじゃ、溜まるだけです。
蓄積されます。

 

「これぐらい、どってことないよ」
と受け止めようとする気持ちはわからなくはないけれど、
それはパフォーマンスに過ぎません。
相手に対してというより、自分自身に対して。

言いたいことだけを言うのでは子供じみていると思うでしょうから、
どこかで1拍おいて言葉を選んで話そうとしているけれど、その言葉すらも呑んじゃう。

言葉が過ぎてしまっては、気持ちが近づくどころか逆なでさせてしまいますので、
感じられた「子供じみている思い」をどのように、相手に届けるかではないでしょうか。

言葉は身の文とも言いますから、発せられる言葉から品格というか人柄が伝わる、
感じとれることもあります。

また、話をしていて誠実で素敵な人だと思っても、行動を知れば酷薄な人だったと
思えることもあるとしたら、それはそれで残念な人だったのでしょう。

言葉だけじゃなく、その雰囲気、伝わる瞳、しぐさなども含め、
もっと自分から発することで創られると思います。

心を通わせる通路は用意されているのではなく、道を創ること。

それは、相手のことを知りたい、自分のことを伝えたい表れですし、
熱くなることがあれば熱く語って行きましょうってことです。

それで引いてしまうのか、引くどころか面白いと思うかは相手次第ではあるけれど、
自然と互いの共通項を見出そうとするうちに本質も見えてきますよ。

 

『サイコウ』 には、ステップ3 があるようですね。

 

「再考」 ちょっともう一度立ち止まり、自分と向き合ったり

「再興」 再び盛り返し

「最高!」 と心から思える人との出会い、つながり

 

自分に問いながら、気づこうとしながらクライアントが
進んで行こうとしている姿に
「まだまだ、もっと創りだしていけるよ」と、
これから先に広がる出会いと、
未知なる自分に出会うことを
温かく見守りながらエールを送ります。

 

濃い

濃い親密な関係になれるよう。

 

一緒に年を重ねながら、熱くて濃いお茶を。

そんなお相手と巡りあえるように。

 

ではまた。




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