映画「あなたへ」より、大切な人へ伝えていますか?

「会話ができる人がいい」ということを、お見合いや交際時に男女共に言われれます。本人は話をしていないわけではないのでしょうが、相手からすると口数が少なく、いいのか悪いのか、好きなのか嫌いなのか等の反応がわからないことが苦痛のようです。

何を話していいのかわからずに時間をやり過ごすような態度かどうかは、時間を共有している人にしか感じることができません。その人は、よく人の話を聞いて咀嚼している時間が長いだけであって、聞いていないわけではないのに「話さない人だ」とレッテルを張り、勝手に早合点してしまったことはありませんでしたか?
「わからない」と思う感情を少しかみ砕いてみると、自分がイメージしているような反応が返ってこないことへの憤りや不満も含まれていたのではないでしょうか。

わからないことに角度をつけて考察してみることは、自分の中にあった新鮮な感情とであえることなのかもしれません。

婚活中のかたや、結婚を意識している人にも観ていただきたい映画「あなたへ」

婚活おすすめ映画「あなたへ」

夫婦でなければわからないという内容ではありません。夫婦のあり方や想いを伝え届けることなどを考えさせてくれます。

富山にある刑務所の指導技官、倉島英二の亡き妻の遺言は「私の遺骨は故郷の海へ撒いて下さい。」と書かれた1枚の絵手紙。もう1枚は、妻の故郷の郵便局留めとして郵送してあるとのこと。妻の想いを知るべく妻の故郷へ、富山から長崎へ約9,000kmの物語がはじまります。

主人公の倉島は「堅物で倉島さんが結婚するとは思わなかった」と同僚にも言われるぐらいの人物。長年生きていればお互いに色々なことがあって当然、夫婦になるタイミングもあります。堅物の男が結婚した経緯や妻への想い、妻が夫へ伝えたかったことは映画が進むにつれワジワと伝わってきます。

高倉健さんが演じる主人公の倉島は、多くを語る人ではありません。

語らないのではなく、短い言葉に凝縮された奥深さ。
言葉は、言い訳や理屈を並べることに使うのではなく、自分が至らなかったら謝り、素直に非を認める潔さ。

紹介されて訪ねた人から断られたら、思い通りの展開にならず感情の持って行き場がないので紹介者を非難したり、八つ当たりのような態度になりがちです。また、何とか事を進めたいので無理やりにでも交渉に乗りだしてはみたものの、相手の反感をかってしまうこともあります。

しかし、倉島の姿勢は違いました。
断られた理由を「自分の気持ちを見透かされ、再考するようにと時間を設けてくれた。気づかせてくれよとしている。」と解釈し、揺れていた気持ちを決意する力に変えて再び紹介者を訪れました。

話は聞くだけではなく咀嚼する力も大切ならば、伝え方に人それぞれの特性を感じようとすることで、捉え方も変わってきます。

言葉を面白楽しく人であっても要は、多弁か、雄弁か。
話す言葉の一つ一つに重みや深みを感じられたりする人の中には、口数が少ない人もいるのではないでしょうか。

映画で表現されている「一期一会」
歩んでいる時に出会う人々とのご縁や別れがあります。

お見合はからの出会いは、結婚相手を探しもらうような人任せな場ではなく、自らの歩みを創りだしていることと同じです。
自分で決めて結婚相談所へ入会したり、パーティーへ参加したり。時間を創りだしながら様々な人と出会う中で、自分の意外な一面を知ったり、相手から気づかせてもらったり。

映画のラストシーンに、妻からの2枚の絵ハガキを手放す場面からは、二人の想いを乗せて飛び立たせたかのようでした。

この映画から、あなたは何を感じるのでしょうか?

時を流し過ぎず、せき止めて濁らすようなことのないよう。
目の前にいる人や、出会えている今を大切にしたいと思う感覚を研ぎ澄まさせてくれるおすすめの作品です。




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