映画「深夜食堂」から深みのある婚活をしよう

映画「深夜食堂」から深みのある婚活をしよう

就寝前はネットや読書、ＤＶＤ鑑賞、寝る前に軽く一杯と思い思いの時間を過ごされているのではないでしょうか。
今日の出来事を振り返ることも大切ですが、反省が後悔となって気持ちを引っ張りすぎると、寝つきや明日の活力にも影響します。

■「深夜食堂」を通じて味わう人間関係

料理には、何かしら思い入れや思い出があったりするものです。観終わった後に、懐かしい味を久しぶりに堪能したくなります。自然な雰囲気や食事の流れをつくるなら、食をテーマとしたデートムービーがおすすめです。

映画「深夜食堂」です。

一日が終わり、人々が家路へと急ぐころ、俺の一日ははじまる。
メニューはこれだけ。
あとは勝手に注文してくれりゃ「できるものなら作るよ」ってのが俺の営業方針さ。
営業時間は夜１２時から朝７時頃まで。
人は深夜食堂って言ってるよ。
「客が来るかって？」それが結構来るんだよ。

「深夜食堂」冒頭のナレーションより

「メニューはこれだけ」と貼りだされている内容は、豚汁定食、ビール、酒、焼酎。
酒類はお一人様三本（三杯）まで。

新宿の繁華街を舞台に、小さな店を一人で切り盛りするマスターと客との交流を描いた作品です。
月９のようなドキドキトキメクようなドラマではなく、子供の頃に食べた懐かしい食事や思い出と共に、日々を切り取ったかのような心の機微を感じます。

ドラマ「深夜食堂」を観ていなくても大丈夫です。
その後にドラマを観るのもよし、観ていたから映画を観るのもよし。

これまで深夜に一人で寛ぎながら観ていたものを、隣の人をはじめ、大勢の人と一緒に観ている空間が少し不思議に感じるかもしれません。映画館の暗がりが、まるで深夜のような心地いい空間です。
しかし、エピソードは、やり切れない思いや寂しく悲しい胸の内にも触れており、ドラマよりも深く重い内容も扱っています。でも、疲れるような感じではなく、心が満たされるようなほっこりした時間はドラマと同様です。

相手が肩を落として落ち込んでいる時に、ポンと元気を出してと無言の励ましのようなマスターの心の距離感や、ポロッと思わず本音が出るシーンなどから、誰かの姿と思いを重ねた自分の日常を思いださせてくれます。

肩肘を張らない、でも手抜きではないあなたの立ち居振る舞いを、相手も知りたいはずです。お互いの昔話に花を咲かせてください。

■仮面デートは卒業

婚活で「お見合いをした後のデートが苦手で続かない」とご相談を多数いただきます。
自然な流れを期待しているのでしょう。しかし、時は流れても心が停滞していては流れには乗れません。まして、自然な雰囲気でデートをしたいから何もしないのは、闇雲に大海原を漕ぎだすようなものです。

デートに慣れていないことは、別に恥ずかしいことではありません。良く思われたい、恥をかきたくない気持ちもわかります。しかし、自分の感情を優先していたがために、状況を空回りさせていたことも否めません。

婚活で数回のデートがぎこちなく終わってしまうのなら、ハードルや期待値を上げ過ぎて空回りさせています。落ち込み具合も激しい時ほど、落差が激しいはずです。

相手の話から何を聞いていたのかが、デートに反映されます。
「相手の気持ちがわからない」は後の話であって、まず「相手を知る」ことからはじまります。

「好きかどうか、わからない」のは当然です。
わからないからこそ、デートを重ねる中で語られることがあります。
単に出かけて食事をするぐらいでは、仮面デートです。付き合いやすくノリが良いだけでは結婚には至りません。

人生３０年、４０年と重ねれば、これまで秘めていた話の一つや二つあります。
結婚は、山あり谷あり様々なことがあることはわかっているからこそ、真剣な話を重い話だと苦い顔をしていたら、面倒なことを避けていると思われても仕方ありません。

興味のあることや好きなことには積極的で、苦手なことには腰が重くなるものです。
何が苦手なことなのかは、相手がいるからこそ気づくことがあります。

何をもって重い話なのかは、わかりません。
相手がどのように受けとめるかは、話してみないとわからないことです。
いつか話さなければならないことは、先延ばしにすればするほど苦しくなるものです。
また、解ってほしいとアプローチをすることは、時に気持ちが強すぎて押し付けになってしまうこともあります。

しかし、必要以上に悩むことはありません。
相手が受け止めやすいような言葉を選び、伝えかたを工夫するなど、あなたが出来ることはあるはずです。そのために、心の機微を感じ取るだけではなく、積極的に言葉で伝えあう姿勢は婚活では大事なことです。

まずは、理解する姿勢で身を入れて話を聞くように、お互いの信頼関係を築くことからはじめてみましょう。