日が暮れるまでいても飽きない里で、散策デートしよう。(西日暮里編)
これまで日暮里界隈を巡ってきましたが、今回は西日暮里からの散策です。
西日暮里を出て、西側に道灌山通り右手には「『弱くても勝てます』 開成高校野球部のセオリー」でもお馴染みの開成高校。
開成高校側の高台が道灌山台地。今回は左手の諏訪台地から行ってみましょう。
西日暮里駅を出て西へ歩くと、左に一方通行の細い通り「諏訪台通り」より台地を踏みしめているのようです。
高台までたどり着いた最初の場所はは、西日暮里公園です。
江戸時代の夏、涼をとり賑わっていたことでしょう。
道灌山で夕涼みに虫の音色を楽しむ「虫聴き」で、風流に過ごしていたようです。
先に進むと、荒川区立第一日暮里小学校校門が見えたら石碑をご覧ください。
同校卒業生、高村光太郎書直筆「正直親切」創立100周年記念碑です。
ふくろうの台座には「君たちに」という詩があるのですが、見づらい人のために親切に案内板の下に貼りだされていました。
私達がこれから手渡すものは、何でしょうか。
互いに思いを語れたらいですね。
再び直進すると緑豊かな「諏方神社」です。
長野県諏訪神社の分社で、諏方は古来の表記だとのことです。
朝のラジオ体操の場ともなっている鎮守の森。
清々しい日を過ごせそうな気がします。
江戸時代の気分を味わう諏方神社へのルートはいかがでしょうか。
JR西日暮里駅東口へ出て、線路沿いに歩くとトンネルがあります。自転車置き場にもなっている「諏訪坂架道橋」を入り、石段の坂「地蔵坂」を振り返ると、電車がよく見えます。
江戸六地蔵のひとつ、諏方神社の別当寺であった浄光寺に有名な地蔵尊が安置されていることが坂の由来とのことです。
石段の先は諏方神社です。
江戸時代、諏訪台からの眺めは筑波山など、素晴らしい景観だったのではないでしょうか。
歌川広重の浮世絵、名所江戸百景第15景「日暮里諏訪の台」へ地蔵坂を歩いている姿が描かれています。
西日暮里の次の駅、JR日暮里駅にトレインミュージアムにがありますが、もう一つのトレインミュージアムのようです。
木陰で通り抜ける風を心地よく感じながら、電車を眺められます。
神社を後に再び諏訪台通りを歩くと、右には「富士見坂」。
さらに進むと「夕やけだんだん」の通りに出ます。
足下の指導標です。
諏訪台通りを歩いてみると諏訪台の尾根を歩いているようで、空が近い気がします。
諏方神社からの眺め、富士見坂の眺め。
眼下に広がる一面から江戸時代へ思いを馳せるかわりに、自分や隣にいる人との未来を感じる散策デート。
澄み切った青空が近く感じるように、一歩も二歩も心の距離が近くなるといいですね。
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