粉もの好きなら、館林の「製粉ミュージアム」に行こう!
日本のブラジル、群馬県大泉町へは東武伊勢崎線「館林駅」で乗り換えます。
夢中になっていると、乗り換えさえ忘れてしまうこともあります。
ネタではなく、やってしまいました。
東武伊勢崎線「曳舟駅」で東急田園都市線・半蔵門線乗り入れの急行電車に乗り換え「久喜駅」まで行こうとしましたが、話に夢中で乗り換えを忘れてしまいました。
駅ナカのカフェで時間を待つのもいいですが、1時間に1本の小泉線に乗り換えるとなれば、現地近場で過ごせたほうがいいとの思いは一致。
地図やキーワードなど様々な方法で調べ「館林駅」へ向かいます。
粉ものといえば、西に「道頓堀コナモンミュージアム」。粉もの代表「たこやき」を通じて、大阪の食文化を体感できるフードテーマパーク。
東には、材料となる粉ものの博物館「製粉ミュージアム」が、館林駅西口から徒歩数秒にあります。
日清製粉は、館林製粉を前進として西暦1900年(明治33年)に誕生。
創業者正田貞一郎氏が育った館林市の工場の敷地内に、最先端の製粉技術から粉の歴史、企業の歩みなどを知る博物館として、2012年11月12日オープン。
2013年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
エントランスからは、開放感ある一枚の絵のような風景が見えます。
受付で手渡されたパンフレットと、ご来館記念の引換券です。
引換券の表に、見学に際してのお願いが記載されています。
裏には、簡単なアンケートになっていますので、記入して帰りに受付へ提出しましょう。記念品がもらえます。
受付横のプレゼンテーションルームに入る手前に、可愛らしい小麦粉粘土細工がありました。
体験として、「おとなの小麦粉粘土教室」など開催されています。楽しそうですね。
余談ですが渋谷では、パンなどの小麦粉料理の手作り教室「フラワー手作り教室」を月に数回開催されています。企業の製品を知って身近に感じながら、食のレパートリーも増やせる機会にいいのではないでしょうか。
話を戻して、ミュージアムと参りましょう。
プレゼンテーションルームには、企業の歴史と商品が展示されています。
日清製粉と言えば、小麦粉やから揚げ粉等の粉もの、ドライイーストやマ・マーで有名なパスタ製品を思い浮かびます。犬や猫、ウサギにハムスターといったペットフードもあるんですね。
新館は、小麦が出来るまでの新旧の機械展示や小麦粉のクイズ、最先端の製粉工程をみられるパノラマシアターなど「製粉技術と学びゾーン」です。
簡単に、小麦を細かく「ロール機」で砕いて、大きなふるい「シフター機」にかけて、小麦粉を取り出します。
近代的な建物から、1900(明治33)年の創業時に事務所として使われていた洋風木造建築物の本館へ行きましょう。
本館の右手に生い茂っている大きな木は、ソメイヨシノです。
本館は「日清製粉の歩みゾーン」
すぐに目に入る年代を感じる機械は、創業時のアメリカのウルフ社製ロール機。
東武鉄道の開業に合わせ、現在の土地を購入して新工場を建設。
新工場の機械にウルフ社製を採用し、館林工場をはじめ川越工場、神戸工場などで大活躍しました。
隣の部屋は、正田貞一郎氏のギャラリーです。
ランプのある天井の中心飾りは小麦粉だったり、明治期の内装は職人技を感じます。
レトロな階段で、二階に行ってみましょう。
全て壁にするのではなく、自然光を取り入れた作りと思い眺めていると、漆喰塗りのレリーフがありました。
鶴と亀です。
リボンは、モダンで可愛らしいですね。
アーカイブギャラリーになっている部屋。
ここからは、手入れの行き届いた庭を眺めていたいです。
隣の部屋は、創業者・正田貞一郎の三男の正田英三郎氏ギャラリー。
奥の一部屋に、晩年の英三郎氏が愛用していたj重厚な机と椅子があります。
春には桜が見えますね。
別部屋の床では、木組みをみることができます。
歴史を感じながら、外に出てみると半鐘がありました。
非常用半鐘として、事務所の南側の軒下に吊るいて置いたものですが、実際には使用されたことはなかったようです。
休憩室で、ちょっと一息しましょう。
自動販売機があります。
喉を潤しながら日本庭園を眺めたり、アンケートを記入するには丁度いい場所です。
受付でもらったアンケートとは別に、置いてあるアンケートに答えて帰りに提出すると記念品がもらえます。
屋外には、芝生が眩しくて美しい日本庭園。
小高い丘の先には「感謝之碑」は、創業100周年を記念して、これまで支えてくださった方々への敬意と感謝意を表すと共にこれからの時代へ新たなる発展を目指し、発祥の地に建立されました。
空を仰ぎ、風を感じて日本庭園から本館を眺めていると、明治時代にタイムスリップするような感覚。広大な施設ではなく、一つ一つが凝縮された奥深い製粉の世界を堪能できます。
帰りには、アンケートと記念品を交換しましょう。
受付で手渡されたアンケートは、お好み焼き粉。
別に置いてあったアンケート用紙は、創業110周年を記念して制作されたキャラクター「コニャラ」のストラップ。(2014年6月現在)
スタジオジブリファンにはたまりませんね。
電車で行くなら移動するだけではなく、電車の待ち時間などを上手に使い、立ち寄りたい博物館。なお、専用駐車場がないので、近隣の有料駐車場をご利用ください。
デートは、ハプニングがつきもの。状況をどのように捉えているのかはを未来に置き換えたりして、お互いに感じています。現状打破!自ら変えていきましょう。
お好み焼き、たこ焼き、パン、パスタなど小麦粉などの粉製品は、今ではかかせないものを知り体感できます。ジブリ好き、建築物好き、歴史好きな人にもおすすめです。