婚活江戸デートで見ずして結構と言うなかれ。(上野東照宮:後編)
上野東照宮の唐門からの眺めだけでなく、豪華絢爛さを体感できる有料(500円)エリアの価値はあります。
ただし入る前に、透塀の中には玉砂利が敷いてあるので、ハイヒールだと靴を傷めてしまうことから女性の意向を伺った方がいいでしょう。
行き当たりばったりデートではなく、予め上野東照宮へ行くプランなら、玉砂利があることを伝えたほうが親切です。
話を戻して、拝観しましょう。
社殿を囲む透塀を間近に見ながら石灯籠が並んでいる奥に、上野の祖木といわれるご神木「大楠」があります。
樹齢約600年。幹の太さは約8m。
漲る生命力を感じます。
石灯籠が並んでいる様子は、まるで武士たちが殿を見守っているかのようです。
先には、牡丹の花と栄誉権現の絵馬にも描かれているように、お狸さまと親しまれている「栄誉権現」です。
江戸時代、大奥など安置される各所で災いをもらたし、大正年間に東照宮に寄贈されてからは災いがなくなったといわれています。
今では、「たぬき=他を抜く」狸の縁起から、受験の神様・必勝祈願として信仰されています。
透塀の中に入ってみた瞬間、社殿は目を見張る輝きです。
透塀の上下欄には彫刻がほどこされており、柵にはわかりやすく名前が記されています。
例えば、上に 鷹狩が好きだったといわれる鷹。
下に雁。
上欄は野山の動物・植物、下欄には川や海の動物・植物の彫刻です。
端からみることをおすすめします。
透塀の中に入って右手に木があります。
近くでみると、黄色い果実がありました。
代々(橙)繁栄が続くよう、願いを込めて植えられたのではないかと思われます。
社殿の見事な彫刻をみていると、日が暮れてしまいそうです。
圧倒されて、思わず立ちつくしてしまいました。
社殿は重厚感に満ちています。
社殿正面には、鷹の彫刻と葵のご紋です。
やはり日暮の門のように見とれてしまいます。
唐門の裏側です。
塀を隔てただけですが、水舎門をくぐった時とは明らかに雰囲気は違います。感じかたは人それぞれなので、感想を言いあえる人がいることの温かさも感じるのではないでしょうか。
唐門の柱の内外には、日光の眠り猫で有名な左甚五郎作の龍がいます。
昇り龍と降り龍。
頭を垂れているほうを昇り龍といい、偉大な人ほど頭を垂れることわざに由来しています。夜ごと不忍池の水を飲みに行く伝説があります。
「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」織田信長。
「鳴かぬなら鳴かしてみせようホトトギス」豊臣秀吉。
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の徳川家康。
戦国武将の性格を表す句から「どの武将と性格が似ていると思いますか?」など、質問しやすい雰囲気から、互いを知るきっかけになります。
2015年は徳川家康公没後400年。
晩年を過ごした静岡市など、各地で記念事業が行われます。
お互い東照宮に興味があれば、川越デートで仙波東照宮を訪れたり、日光日帰りデートで日光東照宮など次のデートに結びつくご縁を大切に、二人の日々を重ねてくださいね。
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