不忍池を眺めながら、上野の縁側で一休み。(上野蓮見茶屋編)
「上野、不忍池の畔にお茶屋がありますよ」と以前書きました。
今年はいかに涼を取るかをテーマに過ごしてみませんか。
西の都の京都は「川床」、東の都は東京上野にある「池床」。
不忍池でも、弁天堂やボート乗り場のある方面とは反対側の畔にある「蓮見茶屋」です。
江戸時代、蓮の花を見る「蓮見」が盛んで不忍池周辺には、茶屋が何件かあったそうす。その時をイメージしてつくられました。
営業時間は、昼と夜にわかれています。
喫茶タイムはありませんので、ご注意ください。
昼は、お茶と和菓子。
夜は、ビールなどのアルコールにお弁当。
ノンアルコールもあります。
私は夜の部に訪れたもので、まさに夕涼み。
席は屋内、屋外とあり折角なので屋外にしました。屋外は、カウンターのような席と座敷。カウンターは満員御礼で大人気です。
それもそのはず。
この景色に、言葉はいらないでしょう。
私たちは、お座敷の席で寛ぎました。
たぶん時間によっては人気のあるお席ですので、なるべく早めに行かれたほうがいいかもしれません。
入口にて現金でのお支払いではなく、一文木札(100円)に交換されてテーブルで出していただくシステムです。
待っている間、風が心地いいです。
物思いに深けるまもなく、早速、ビールで乾杯!
賑やかなビヤガーデンとは一味違い、風情を感じます。
お弁当の中身は、目の前にある蓮を見ながら、蓮のお漬物、煮物など。
お酒のお供にピッタリです。
雰囲気を変えて、粋なデートにおすすめです。
しかし、残念ですが賑わっていた蓮見茶屋が解体されました。
跡地には、2014年の春に「蓮観察ゾーン」が完成。
周囲のベンチで寛ぐ人もいます。
穏やかな雰囲気は、蓮見茶屋から蓮を眺める感じと似ています。
ここでは、どんな蓮が観察できるのでしょうか?
かつて不忍池に生育していた蓮4種(明鏡蓮、蜀紅蓮、浄台蓮、不忍池斑蓮)と、大賀蓮の計5種が植えてあります。今後が楽しみです。
池の上を歩くように歩道があるので、蓮を間近に観られます。
蓮の葉を揺らす心地よい風で夕涼みができる、絶好の場所です。
背丈よりも高い蓮。
蓮の葉の大きさに驚き、雨が降った時には水をはじく水玉模様を楽しめます。
写真好きなら、好みのアングルで撮影して見せあったりすることもできますね。
夕涼み時は、蓮は閉じている時間帯でも眺めているだけでホッとします。
景色を堪能している時は、言葉数が少なくとも互いの空気感が漂います。隣にいて心が落ち着ける人と感じる時は、安心感がうまれます。
トキメキを求める恋愛とは違い、地に足をつけた結婚に向かうからこそ、その人をもう少し知りたい感情も芽ばえるのではないでしょうか。
嫌われるとか失礼に思われるのではという自己保身を捨て、感情を抑え込み過ぎず、シンプルに聞きたいことを聞いてみることです。相手を想うように、自分の心も大切にしてください。
蓮の花は、泥水の中からしか咲きません。
逆にきれいな水では、小さな花しか咲きません。
泥水が濃いほど、大輪の花を咲かせるといいます。
婚活で遠回りしていると感じた時、大輪の花を咲かせる過程にいるのではないでしょうか。
悩んだり考えたりした人間臭さが人間味として、新たな花をもたらせてくれているのだと思います。
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