あえて地方色を活かした婚活のススメ。（なまずの里：前編）

あえて地方色を活かした婚活のススメ。（なまずの里：前編）

地方の特色を活かした地方自治体が主催する婚活事業が増え、参加しているかたも多くなりました。地方婚活は地方移住を前提にしているので、婚活相手の人柄はもちろん、「ここで暮らしたらどんな感じか」等の地域を知ってもらうような婚活だと言えます。

恋愛感覚な出会いより、結婚を近くに感じるかなりダイレクトなアプローチがある地方婚活は、曖昧ではなく明確な結婚の意識を持った結婚相談所の婚活に近いものがあります。

そこで、婚活のヒントに地方婚活スタイルを取り入れて、郷土食や地域にスポットを当てたデートをしてみましょう。

■埼玉県はウナギだけじゃない、ナマズもだ！

埼玉県さいたま市浦和区が「鰻の蒲焼き発祥の地」です。
JR浦和駅西口改札を出ると、浦和のうなぎＰＲマスコット「うなこちゃん」がお出迎えしています。

なまずと言えば「なまずの里」、埼玉県吉川市をご存知でしょうか？

江戸川と中川に囲まれた川のまち「吉川市」では、稲作が盛んでした。昔から川の水を引き込んだ用水路や小川には、なまずがいて各家庭で食べられていたそうです。
「吉川に来て、なまず、うなぎ食わずなかれ」といわれたほど、歴史上の人物も食されていたと言われています。

こちらは、野菜となまずを天ぷらにした「なまず丼」です。

なまずは見た目と違い、やわらかくとても淡泊な味です。

昔は水運で賑わい、今でも割烹・料亭が多数あります。

天保8年創業の「料亭 福寿家」で、中川を眺めながらゆっくりと個室で味わうのもいいでしょう。

400年以上の「料亭 糀家」は、安藤広重などの美術品をはじめ、近藤勇や勝海舟など歴史上の人物も訪れたことのあるお店だけに、伝統料理と歴史を感じられるワンランクアップデートにおすすめです。
気軽に食べられるお店もあるので、探してみてください。

■話題スポット付近のマニアックな穴場スポット

埼玉デートとのひとつ「イオンレイクタウン」があります。映画館もあり国内最大級のショッピンセンターだけあって、１回では回りきれない広さです。
ポタリング日和なら、越谷市観光協会のある「水辺のまちづくり館」でレンタル自転車を借りた観光散策もおすすめです。

話題スポットの周辺には、穴場スポットがあります。
これに注目しないわけにはいきません。

JR越谷レイクタウン駅隣が吉川市です。
JR吉川駅には「なまずの里」を感じる「まちなか水族館」があります。

なま鉄Ｊ子ちゃんです。

なまずの水槽を置いた「まちなか水族館」が、商店などの34ヵ所にあります。

まず、JR吉川駅南口に出てみましょう。

駅前のロータリー広場には、金色のなまずモニュメントが輝いています。

駅前の主のようで、どっしりとしています。

北口を出て線路沿いに千葉方面へ歩くこと数秒「ラッピーランド」があります。

中に入ると「まちなか水族館」の展示や、吉川市の特産品が購入でき、観光地図が置いてあります。観光案内所も兼ねているので、まずはここに立ち寄り最新情報を聞いてみましょう。

線路沿いに千葉方面へ歩き、駐輪場の並びにある「JR吉川駅北第1自転車駐車場」で市内観光レンタサイクルが借りられます。

レンタサイクルは、観光を目的として利用です。台数に限りがあります。
小回りのきく自転車ならではの観光散策を楽しみましょう。

■中川沿いの風景と観光

「ラッピーランド」でもらった地図を片手に、中川沿いへ自転車を走らせ、吉川市と越谷市を結ぶ電車から見える赤い橋「新中川水管橋」を目指します。

車で水管の下を通っている人もいるのではないでしょうか。

歩行者・自転車専用橋です。

すれ違うには注意が必要な幅です。

南側は、東京スカイツリーが望めます。

北側に、武蔵野線が見えます。

遮るものがないので風も心地よく、とても気持ちがいいです。

この先は越谷市です。

引き返して武蔵野線の下を通り、中川土手へ向かいます。

車・自転車が入れる道があります。舗装されていないので、普段コンクリートに慣れている足は土を踏む感覚を楽しめます。

中川を北上して信号を右折します。少し走ると左手にあるのが「宝光山延命寺」です。

門の右には、文字や像が彫られている庚申塔が多数あります。

本尊は「子安延命地蔵尊」です。

葵の御紋が境内の至る所にあります。
三代将軍、徳川家光から祈願所として御朱印地10石を拝領しました。

「武蔵国新西国三十三カ所観音」の一番札所でもあります。

見慣れている風景でも、移動手段を変えるだけでも違って見えたり、新たな発見があるかもしれません。

これまで中川沿いを北上してきました。
水辺の風景から、田園風景や街並みを見に行きましょう。