大人の婚活「もうひとつの日光」で、五感を活かした修学旅行デート！（前編）

大人の婚活「もうひとつの日光」で、五感を活かした修学旅行デート！（前編）

日光観光と言えば、東武鉄道「御朱印ラリー」（開催期間：2015年4月1日（水）～9月30日（水）まで）のひとつにある日光東照宮、二荒山神社・輪王寺の世界遺産3社寺です。

観光客賑わう日光ですが、再び行くなら静寂さえ楽しみ五感を体感する「もうひとつの日光」へ行ってみましょう。

■もうひとつの日光

神橋から滝尾神社までを徒歩で巡る史跡探訪です。

地図は道路上を表示していますが、滝尾神社近くの駐車場から徒歩で行かれる人もいます。ハイキングや歴史好き、自然大好きな人は、約3.2kmの約2時間コースからなる散策路を歩いてみます。

東照宮の参道等、多少のヒールがあっても大丈夫と歩いている女性がいますが、こちらはゴツゴツした石畳を歩きます。整備されているわけでもなく、自然そのままです。
かなり急な坂を登るハイキングのイメージで、スニーカーなど足にフィットした靴をおすすめします。

余談ですが雪解けの冬場に行った時、足跡も少なく滑りそうになった場所もありました。季節関係なくすれ違う人も数名と、これまで知っている日光とは違い神聖な雰囲気を感じられます。

日光は徳川家康公の地から出世や力強いイメージをもちますが、もうひとつの日光を歩いてみると、守り育むような場所に感じます。
陰と陽のように両方があるからこそ伝わる、大きなひとつの聖地を堪能できます。

身体を動かして自然を感じるデートとして、もうひとつの日光の見どころや雰囲気をご紹介します。

■昔の日光詣

朱色の神橋が目に入ります。

バスや車は左折を日光二荒山入口へいきます。

今回は、Ｔ字路の信号を渡ったところからスタートです。

見落としていた人もいるのではないでしょうか。

こちらが入口です。
本宮神社から参りましょう。

本宮神社の脇道から四本龍寺三重塔が見えます。

付近には、観音堂や紫雲石があります。

「史跡探勝路」の案内板を目印に行ってみましょう。

一般道路でも東照宮から離れていることもあり、車の通行もさほどなく静かです。

東照宮駐車場の道に出ると、小玉堂があります。

820年弘法大師が、滝尾において修行をしていた時、池の中から大小の2つの白玉が浮かび出てきました。
弘法大師は小玉を虚空蔵菩薩の本尊として、お堂を建てて祀ったのが小玉堂。
大玉は「妙見大菩薩」の本尊として、中禅寺に建てて祀ったが明治時代の天災で失われたとのことです。

駐車場手前で右折します。

車なら、ここに駐車して東照宮美術館脇からスタートしてもいいでしょう。
午前中は「もう一つの日光」、午後は「日光東照宮」とプランを考えますが、このコースは体力が必要です。ゆっくりしたいなら、ひとつに絞ったほうがいいでしょう。
デートでは臨機応変さが大切です。

一般道の脇には穏やかな川が流れています。

川のせせらぎを聞きながら歩くと、左側に鳥居が見えます。

観音堂の「産の宮」です。
別名「香車堂」とも呼ばれ、様々な将棋の香車が置いてあります。

香車は一直線に前方へ進む駒なので、妊婦さんが駒を借りて持ち帰り、自宅の神棚に祀ると無時出産できると言われています。
出産後は、借りた駒と一緒に新しい駒を一緒に返納するとのことです。

返納用の駒はどこで入手するのかと思い調べてみたら、将棋駒で有名な山形県天童市の天童佐藤敬商店に「香車堂への返納用駒」がありました。

観音堂を訪れた人が安産祈願する陰陽石です。

自然石２つ、陰（女性）と陽（男性）を意味する奇石です。

その奥に、崖の下に6体並んでいる仏岩です。

観音堂の隣には日光開山の祖「勝道上人」霊廟、開山堂や裏手には勝道上人のお墓があります。

小さな石標を見つけたら、ここから滝尾神社まで「滝尾道」のはじまりです。

石畳はゴツゴツ、場所によってはゴロゴロとしていますので、足元には気をつけてください。

左手には学問の神様、菅原道真を祀る北野神社が見えます。

梅鉢紋がみられます。

滝尾道にある巨大な石は、昔、滝尾神社の女神、田心姫命がお手を掛けたと伝えられたことから、手掛石と呼ばれています。

北野神社へ参拝した後、この石に手をかけ祈願すると字が上達するといわれています。

ゴツゴツした石畳でバランス感覚を養いながら歩くと、大小べんきんぜいの碑に到着しました。

昔、この周辺には栃御門（桜門）、下乗石、木の鳥居などがあったそうです。
ここから先は滝尾神社の聖域に入るので、大小便を禁じた碑です。庶民にも読めるように、大小の他は平仮名で書かれました。

ここで分岐している道があります。

左に行くと修者堂があり、石畳を下ると右に三代将軍徳川家光公の霊廟、左に日光二荒山神社です。

日光東照宮の周囲を歩くような滝尾道。
帰りに日光二荒山神社へ参拝するとして、この先の滝尾神社へ向かいましょう。