相手の意向をきいて、婚活映画デートをしよう。「ＨＫ」

相手の意向をきいて、婚活映画デートをしよう。「ＨＫ」

恋愛先行の人と、見合から恋愛へと距離を縮めていく人とでは、お伝えする内容も違います。
「映画デートは、何を観たらいいですか？」とのご質問をいただきます。選択に悩むところですが、相手の意向を聞いたほうが賢明です。

■映画デートの嗜みとは

見合でも、お互いの趣味が映画であったなら、「最近、映画観ました？」とか「気になる映画は？」と話が盛り上がれば、そこで一言。「一緒に行きませんか？」という文言から、次なる展開や互いに歩み寄るような形をつくるきっかけになります。

しかし、最初のデートで映画は不向きな理由。
映画を観ることが目的になってしまい、映画の話だけで終わってしまうことにあります。後に食事をしてもぎこちなく楽しめていないのなら、映画のことしか記憶に残らないのではないでしょうか。

無難なジャンルにするか、少し変わったジャンルにするかは、話し合いながら決める楽しさがあることを味わってみることをおすすめします。

「普段は観ないけれど」は、お互い様です。
個人的に不快さを感じるのであれば単に嫌だけではなく、何かを言っても拒否する人だと誤解をされないよう、気持ちに代案を添えて伝えてみましょう。

■下品さと品行の違い

さて、映画「テッド」は、R15+指定でした。
話題となっている「変態仮面」（以下「HK」）はPG12指定。PG12指定は、鑑賞する場合12歳未満は保護者の助言・指導が必要です。親子で観た人もいるようで、小学生が真似をする可能性のある映画なのはわかります。すでに、大人の中にも真似をしている人もいたり、過去には悪質ないたずらがありました。

琴桜像の顔に下着　発見の市長カンカン

鳥取県倉吉市東仲町の琴桜赤瓦観光駐車場に建立されている、同市名誉市民で第五十三代横綱琴桜関（前佐渡ケ嶽親方）の銅像の顔に女性用下着がかぶせられているのを二十日、長谷川稔市長が発見した。銅像は市の観光の顔と言える場所にあり、二十六日には琴桜関を顕彰する桜杯争奪相撲選手権大会（桜ずもう）も予定されている。

2009/04/21 47NEWSヘッドライン（日本海新聞）より引用

エンターテインメントの世界だけにしておきましょう。

■映画を観る？観ない？それとも観たい？

HKは週刊少年ジャンプに1年余り（1992～1993年）掲載された漫画で、映画は実写版。ばかばかしいのは百も承知ですが、肉体とアイテムのみ。裸族のような状態で立ち向かう姿に「そこまでやりますか！」と役者魂を感じさせる作品です。

変態は下品かといえば、個人的にHKの場合は少し違うような気がします。主人公の葛藤が描かれていたり、ヒロインを思い守る気持ち等、漫画から抜け出したヒーロー像として愛すべきキャラクターなのではないかとも。劇場ショートムービー（週代わり）の冒頭で『子供に「見た目で人を判断するな」と教育するなら家族で観ろ』発言がヒーローそのもの。

夜にも関わらず大人の高揚感というか男女共に「恥も外聞もない！」と言い放つかのように、劇場内はオープンハートな感じに和気藹々。このような雰囲気も珍しいのではないかと思います。

恥ずかしいと他人の目を気にするぐらいなら観ない方がいいし、人知れずこっそりとDVD鑑賞してもいいでしょう。映画がはじまればスクリーンに釘付けになって、誰も気にしてはいません。
ここでは多くを語りませんが、互いに観たいと思うならいいのではないでしょうか。
ただし、気乗りがしない様子の相手には、セクハラと思われる可能性がありますので注意が必要です。

身体一つで立ち向かうHKを観て、思い出したことがあります。
最初は緊張感と思っていた感情が、次第に苦痛に感じてしまうがあるというご相談をいただきました。平たく言えば、息が詰まる。

見栄や体裁等、上手くやろうと意気込み過ぎてしまったそうです。
また、ありのままでとも言いますが、自己紹介なり自分から歩みより信頼関係を築こうともせず、最初から素をみせては「私にあなたが合わせてください」と言っているようなものではないでしょうか。
心当たりがあるのなら、自己開示のやり方を見直して、相手との共感・調和を生み出そうとするスタンスに切り替えていくことをおすすめします。

婚活映画デートは二人のプロローグとして、共通な点から互いを知り興味を持つような関係を築いこうとする意識をしっかり持つことです。

大笑いしたり思い出深い映画を、結婚した時に懐かしく一緒に観られる夫婦になれたらいいですよね。