関西連続不審死事件から考察する結婚相談所の婚活

「今、こんな感じで活動していていますが大丈夫でしょうか?」
本気で婚活をしている人にとって疑心暗鬼になるのも無理はないと思います。
記憶に残る100日法廷となった裁判員裁判では、婚活サイトを利用した「首都圏連続不審死事件」がありました。
忌まわしくも京都・奈良・大阪などの近畿を舞台に「関西連続不審死事件」が起きました。

■「関西連続不審死事件」の概要

かなり複雑な事件で、戸籍や相続などが複雑に絡んでいます。

青酸カリで夫を殺害? 殺人容疑で67歳妻を逮捕 結婚と死別4回

昨年12月、京都府向日市の民家で、住民の無職、筧勇夫さん=当時(75)=が死亡しているのが見つかり、遺体から青酸カリとみられる毒物が検出されたとして、京都府警は19日朝、殺人の疑いで、同居の妻で無職、千佐子容疑者(67)を逮捕した。捜査関係者によると、「逮捕された理由はよく分かりましたが、私は絶対に殺していません」と容疑を否認している。千佐子容疑者はこれまでに4回にわたり結婚と死別を繰り返していた。府警は向日町署に捜査本部を設置し、殺害の詳しい経緯や薬物の入手ルートなどを調べる。
逮捕容疑は昨年12月28日夜、同市鶏冠井町(かいでちょう)大極殿の自宅で、シアン化合物を摂取させ、筧さんを青酸中毒で死亡させたとしている。
千佐子容疑者は同日午後9時50分ごろ、「夫が倒れ意識がなく、冷たくなっています」と自ら119番した。救急隊員が駆けつけたところ、筧さんは自宅の2階居間であおむけになって倒れており、京都市内の病院に搬送したが、死亡が確認されたという。

産経WEST(2014.11.19 08:20)記事より

容疑者は結婚相談所で婚活をしていました。

結婚中に2人と交際=捜査当局、相手に注意促す-夫殺害事件

京都府向日市で昨年12月、筧勇夫さん=当時(75)=が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された妻の千佐子容疑者(67)が、筧さんと結婚生活を送る一方、他にも男性2人と交際していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。2人とは事件が発覚した後も交際を続けていたとみられ、事件に巻き込まれる恐れがあると判断した捜査当局が2人に注意を促したという。
千佐子容疑者の周辺では、筧さんを含め7人が相次いで死亡したことが明らかになっている。交際相手はさらに多数に上るとみられ、京都府警が交友関係を詳しく調べている。
捜査関係者によると、千佐子容疑者は昨年9月に死亡した兵庫県伊丹市の元内装業の男性=同(75)=と内縁関係にありながら、同6月に結婚相談所を通じて筧さんと知り合い交際。11月1日に結婚した。
しかし、結婚中も独身を装って見合いするなどし、別の男性2人と交際。関係は筧さんが死亡した12月28日以降も続いていた。

時事ドットコム(2014.11.22 04:56)記事より

さらに、ニュース番組では10カ所以上の結婚相談所に登録し、夫の死亡前後にも複数の男性と交際していたとのことです。

“京都の毒婦”も相談所通い 男を食い殺すカマキリ女の特徴

夫を青酸化合物で殺害したとして逮捕され、周辺で計7人もの男性が死亡している筧千佐子容疑者(67)。亡くなった勇夫さん(当時75)とは結婚相談所を通じて結婚。その後も10カ所以上の結婚相談所に登録していた。結婚相談所に登録するのも命がけの時代だ。

日刊ゲンダイ(2014.11.27)記事より

なぜ、10カ所以上の結婚相談所に登録したのでしょうか?

費用が手軽で、独身証明書の提出は任意(または不要)としている結婚相談所を狙っていたのかもしれません。
結婚相手に対して希望する第一条件が「年収」となれば、収入証明書の提出が義務付けられている結婚相談所は、高収入の男性と確実に出会える方法だと思ったのではないでしょうか。
出会えるかどうかは相手にも好みがありますので、確実に会える補償はありませんが、婚活パーティーに出るよりもいいと思ったのかもしれません。

容疑者は、数打てば当たる発想だと言えます。
複数に登録することで逆に、活動効率が悪くなり、お見合やデートのオーバーブッキングから相手との関係をおざなりにしてしまう可能性もあります。

相手をキープぐらいにしか思っておらず、自分はもっといい人と出会いたい気持ちは言動や態度に表れますので、気をつけてください。

容疑者は遺産などの財産目当てを否定していますが、相続トラブルの回避として公正証書を作成して確実に相続できるようにしていたのではないかと思われます。
公証人が面談して公正証書を作成するので、二人の様子はわかるかもしれません。しかし、言われたことに納得をして作成したのかは言葉を交わした二人にしかわかりません。
結婚して残りの人生を仲睦まじく過ごした後で残された彼女のことを思うと、意識がしっかりとしている時に作ろうと考えたのかもしれませんが、どうも腑に落ちません。

■真剣な婚活だからこそ独身証明書は必須

結婚中も独身を装っていたことは、結婚相談所では考えられません。
なぜなら、結婚相談所加盟団体に所属している結婚相談所の場合、加盟団体のルールに基づき独身証明書の提出を義務付けているからです。

以前の結婚相談所は、戸籍謄本または戸籍抄本で独身かどうかを確認していました。個人情報保護法が施行されて個人情報の記載が多いことから、独身証明書の発行になった経緯があります。

結婚相談所の加盟団体も多数ありますので、結婚相談所間のルールも確認しましょう。
本来、仲人のネットワークを活かした婚活は結婚への近道の一つと言っても過言ではありません。

関西連続不審死事件から婚活を考察します。結婚相談所加盟団体に所属している、仲人ネットワークがあります。

「契約書上で告知義務違反があった場合、罰金があることを明記しているので虚偽や既婚者とわかった時には大ごとになる」と説明し、中には告知するだけの結婚相談所もあるそうです。「本人の申し出を信用するので独身証明書が不要」というのはナンセンスです。知人の紹介だから独身証明書が不要としている場合も、紹介者と入会者はつながりはあっても、それとこれとは別の話です。

また、入会時で必要となる独身証明書を取得する際、小さな町だと役場の人に結婚相談所に登録することがわかってしまうための配慮としても、それは違うと思います。
窓口に知人がいたとしても、公務員には守秘義務があります。友人たちが集まった時に「この間、独身証明書を取りにきたよね」等の話はNGですから、その辺を配慮する必要はないのです。

配慮というなら、会員様同士が互いに公的機関などの書類を提出して独身であることはもちろん、虚偽のないプロフィールを作成することです。

公的機関などからの書類提出は、身元確認の意味でも大切です。そのために、結婚相談所加盟団体はルールを設けており、団体に所属している結婚相談所は厳守しています。

免許証やパスポート、健康保険証では独身かどうかはわかりません。
真剣な婚活だからこそ独身証明書は必須なのです。




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