遠い昔の恋愛から解き放たれた時

ある日。
立ち寄ったカフェで恋愛や結婚話になったことから、
話の流れで電話をかけ、インタビュー日を決めたスピーデーさ。

周囲から唆されたとかじゃなく、後押しをしてくれる人たちから
言われたことを「そうだよね」と受け止めて行動することは、
出来るようで出来ないことですし、素晴らしいことだと思います。

まして、結婚相談所に行こうとすら考えていなかったけれど、
結婚を意識した出逢いの場所として、視野に入れてみたいとのこと。

インタビューですぐに感じたことは、人に解けこむのが早いというか
相手の出方を見るとかじゃなくて、

「自分から近づいてみよう」
「私はこんな人です」

相手を受け止めて、受け入れる器を創るには
「結構、時間がかかったんじゃないかな?」と思いました。

 
その話をしようとした前に、

「実は、異性となると消極的になっちゃうんですよ。
 普段はそんなことはないんですけれどね。
 結婚を考えていた人がいて、その別れからなかなか…。
 数年、忘れることができなかったんですけれど、
 それじゃいけないと思って、付き合っても別れちゃったり、
 自然消滅になったり。
 そんな繰り返しは、もういいんです。」

一瞬。
辛くて、悲しくて、なんだか悔しくて…
いろいろな感情がめぐって、胸が引き裂かれそうな気がしました。
昔を忘れようと思って、付き合ったのではないことはわかります。

心の奥では昔の人とどこかで比べてしまっていた自分。

石橋を叩いて歩くことも必要だけれど、
叩きすぎてバリバリと割ってしまうような自分に嫌気がさしたり。
そんな自分自身が情けなかったり、
ゆるせなかったりしていたのではないでしょうか。
愛すること、愛されることなんてないんじゃないかという自信喪失までも。

 

「別れて悩んでいた時間が、とても無駄な気がしてならないんです」

 

無駄と感じているのは今だから、過去の時間を感じることができるんですよ。
きっと。

当時は、暗闇の中をさまよっているように、
何も感じたくないし、見たくもなかった。
友人から言われても反応が薄かったり、気分転換に出かけたとしても、
身体のどこかにポッカリ穴があいているような
気がしていたのではないでしょうか。
これまで育ててきた枝がポキッて折れてしまったような。

そんなあなたの気持ちを察しながら、周囲は温かく
見守っていてくれたことと思います。

 
これまでの月日。

人を愛し、本当に心から愛していたからこそ、
それだけの年数が必要だったんだと。

 
情熱も、思いやりも、優しさも、それだけ真剣だったのです。
辛い時を越え、越えようとしていた、あなたの凛とした姿。
悲しさだけの語りではないその言葉達から、
長かったと思う時間は、じっくりと自分自身と向き合ってきた時間でも、
あったはずです。

目の前で起こっていても、その物事に対する感情は皆が皆、
自分自身に起きた感情ではなくて、それはある意味同意にすぎないし、
感情の持ち主は各自。
ですが、人間はどこか欲張りで「一緒じゃなきゃ」「こうじゃなきゃ」など、
相手の持っている意思(というか気持ち)を越えすぎたところで、
自らの一点張りな主張から軋轢を生じてしまうことがあります。

それが、取り返しのつかないことなのか、
和解できることなのかは、後にならないとわかりません。

 

噴火したマグマな感情が現在、どのような状態なのでしょう?

 

「活火山・休火山・死火山」と現在はこの呼び名ではありません
気象庁 の火山についての分類定義より) が、例えてみました。

 

まだまだ活動しそうな「活火山系」
復讐という名にかわり、メラメラと続いているけれど、
そのパワフルな感情らの向かう先が復讐とかに注がれるのではなく、
新しいことへ向けられているなら、次の場所へと導かれるに違いない。

 

ちょっとだけお休みといいながら、
奥のほうに押し込めてしまったような「休火山系」
押し込めたものがグワッと覆いかぶさってくる。
もう、見ないようにしたい、忘れたいからパッとはしゃいだりしているけれど
秘められた威力が、何かの瞬間にドッとあふれて出てくるような感覚。

 

体内の水分がなくなるのかというぐらい、かなり泣いて、落ち込んで。
でも、反省する部分は受け入れて、現実に起きてしまったことを受けとめる。
理解する冷静さを取り戻した「死火山系」

 

お話が進む中でのあなたは、死火山系としてアルバムへ
置換えているような気がします。

「これまでは、昔の人と比べていたんだと思いますし。」と、
お付き合いしても距離が縮まないのではなく、あえて縮めたくないような。
正直、この数年。
まだ、遠くにあるものに微かな望みを抱いていたけれど、
もう夢から覚めようと決意しているからこそ、
新しい扉を開くことを選んだように。

 

「これまでのことから、人の温かさや優しさがよくわかりました」

 

ずっと泣いていたけれど、新しい人との出逢いを心から望むようになれたから、
このようなインタビューしている場面へと繋がっているように感じます。

これまでの恋愛とは違うでしょう。
捉え方も。
「これまでの環境がガラっと変わるんだ」と思われがちですが、
日常の優先順位に、新しいことが加わって
「今、何を自分は望んでいることなのか」
を体感しながら掴んでいくことになります。

変わったと思う、変わらないかと思うことは、
後に決めているのではないでしょうか。

別の言いかたをすれば、
「やってみよう」「やめておこう」と思っている時点で、
すでにしている意思決定。

「何もしない(この件は保留)」ということも「何もしない」と決めていて、
動かさないことを選択しています。

あなたの中にある決め時というか、動きたくなる時のサインを
見逃さないでください。
一番感じている、わかっているのは、あなた自身なのですから。

さあ、これまでの時間割。
ジムへ行く時間や、好きな場所へ行く時間など一人で行っていたことに、
二人の時間が加わります。

 

自分の時間がない!!!

 

思わず嘆きが入ってしまうのなら、誰かと一緒に創る時間が
苦痛になってくるかもしれません。
今じゃなくても、こんなはずじゃなかったって。
これまで一人時間から、二人時間に移行させることは、
ペースが崩れるのではなく、ペースを創ることからはじまります。

新しいことをはじめる時の不安と勇気が入り混じりながら、
あなたに芽生えた勇気を褒め称えます。
そして、芽生えたココロを育てていきましょう。




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